「幸せにしてくれて、ありがとう。」
娘が小学2年生の頃の授業参観日、『大切な人に感謝を伝えよう』という授業で私に伝えてくれた言葉。娘の優しさに触れ、これまで抱えていた子育てへのさまざまな葛藤が、この一言で救われたように感じた。
それと同時に、『私は母に“ありがとう”を伝えられていただろうか?』と思う。
働きながら、栄養を考えた食事を作り、みんなが寝た後も家事をこなしていた母。私の幼少期を思い返すと、照れくささが勝ち、面と向かって「ありがとう」と言った記憶がない‥。叱られた日も、食器を片付ける母の後ろ姿に「ごめんね。」と言うことしかできなかった。
あのとき、もっと「ごめんね。」や「ありがとう。」を素直に言えていたら。
同じ「母」という立場になり、母の大変さを少しだけ分かるようになった今だからこそ、娘のように「ありがとう。」を大切な人にまっすぐに伝えられるようになりたい。だって「ありがとう。」って何度言われても嬉しいし、その一言で張りつめてた心にゆとりが生まれるって分かったから。
そしてなにより、親子の絆が深まるような気がする。
昔は「お家に帰ってきたら、先に手を洗ってきなさい」が母の口癖だった。毎日注意されても忘れてしまう手洗い。子どもたちが帰宅するたびに確認するのは、さぞかし大変だったと今なら分かる。
そういえば、娘は学校から帰ってくると真っ先に洗面所へ向かう。「しっかりした子だな」と親バカな小言を呟きながら、楽しげに話ながら手を洗う彼女の背中を眺めている。
大人でも、“習慣”にするのは至難の業。ましてや、 “やらせる”のと “自主的に行う”のでは、互いの気持のあり様やその後の雰囲気が全然違ってくる。楽しそうな我が子の笑顔が見れるとこちらまで嬉しくなるように、子供も大人も「やりたい」と思えることが大事だと思う。
小さなことだけど、その気持ちが「ありがとう」と同じほど、心にゆとりが生まれるはず。
手を洗い終え、両手を鼻に近づけて「お花のいい匂いがする‥」とささやく娘に、「良い香りでしょう?お母さんの大好きな花の香りなんだよ♪」と頬を重ねてぎゅっと抱きしめた。
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