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首里散歩 Vol.170 島歩きとアート 2022年12月11日

生後6か月児を連れて、離島に行ってきた。しかもなんと、ふたつも!…といっても、本島から「海中道路」という道を渡ればすぐに行ける離島。うるま市にある「浜比嘉島」と「宮城島」だ。

その2離島に行ったのは、うるま市に点在する各離島で「うるまシマダカラ芸術祭」が開催されていたからだった。

芸術祭は、うるま市内4つの離島に点在するアート作品をマップ片手にめぐるイベント。0歳児連れなので2離島が精一杯だったけれど、島の空気を浴びながらのアートめぐりは最高に気持ちがよかった。

島の木々や資源に溶け込みながら、存在感を放つアートや

自然が送り込む光と、色。

青い空、強くて壮大な風になびく彩りや、

沖縄の文化とユーモア、など。
さまざまなアーティストの創作物が島の景色に溶け込み、すべてがそれぞれに美しかった。芸術のことはあまりわからないけれど、アーティストの方々が島に敬意を払いながら作品を作っていることを感じ、それがとても素敵だと思った。

0歳児と暮らしていると、一体どこに出掛けてなにを見せてあげればいいのだろうといつも頭を悩ませる。「動物園はまだ早い」「水族館行ってもわからないよなぁ」と考える日々だけれど、この日、息子は歩くだけでとても目をキラキラさせてきょろきょろしていたし、私と夫はもともとの趣味であるカメラをたのしんで、久しぶりに家族全員がたのしかった。

帰り道、車に差し込む夕陽があまりにもきれいで、人がつくってない方のアートだ、と思う。

島のゆったりとした時の流れを感じながら、人が手掛けた美しさと、自然が放出する美しさを浴びる1日は、なんて贅沢なのだろう。

窓を開け、風を感じながら、流れゆく島の風景と運転する夫、そしてチャイルドシートで眠る息子がオレンジ色に染まっていくのを、とても愛しい気もちで眺めた。

ライター
三好優実

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