天気の悪い日がつづいていたのに、とてもカラッと晴れた日があった。
突然の快晴にうれしくなり、その日は急遽家族そろって公園に行くことに。空が豪快に青くて最高だった。空が青いとやっぱり気持ちいい。家族みんなでたくさん笑った。
奇跡みたいな晴れ方だったな〜なんて思ってたら、翌日の早朝、県外に住む友だちからLINEがきた。
「昨日生まれたよ!名前は『空』にしました」
わぁ、と思った。
昨日の晴れ渡る青い空は、空くんの産声だったんだ!
去年妊娠がわかり、うちの子と同じ学年だね〜とはしゃいでた友だち。そこそこ遠方に住んでいるのにそんな風につながり合えて、誕生の兆しが沖縄まで届いたことに、偶然だとしてもうれしくなる。
朝からいてもたってもいられなくなり、お気に入りのセレクトショップに車を走らせた。きれいな空色のロンパースを購入し、お菓子とともに郵送手配をする。こうなったら空が抜群に青い日に届けたいので、到着日は友だちの住む地域が晴れている日を選んだ。
買い物を終え、ふと昨日の写真を見返すと、空に向かって伸びた木にデイゴの花が芽吹いていた。デイゴの花言葉は「夢」「活力」「生命力」らしい。ぴかぴかに輝く空くんの命が、力強くまっすぐに育っていきますように。
ライター
三好優実