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首里散歩 Vol.51 元気のもと  2020年8月4日

8月に入り、暦では秋の始まりの時期だということですが、まだまだ夏真っ盛りの日差しの沖縄です!

毎月通っている漢方の薬局で、よくこの暦の話で説明を受けますが、
旧暦というと、小さい頃に数年住んでいた香港で、
2月に盛大に行われる旧正月の印象が強く残っています。
沖縄に住むようになって、
スーパーなどで、毎月1日と15日にする『ヒヌカン』と呼ばれる火の神へのお供えや、
旧盆などの準備の様子を、日常で目にするうちに、
毎日の暦に、人々の生活や願いが強く関わっていることを感じるようになりました。

漢方の薬局の帰りに、西側の砂浜に立ち寄りました。

外でも、とりわけ『海』に来ると元気になる息子の背中を眺めながら、
「なんでだろう」と、木陰で、カバンの中から、
いつも持ち歩いているマース袋を手に取りました。

マースというのは沖縄の方言で『塩』のことで、お清めの塩としてやお守りとして、
日々持ち歩く風習があります。
沖縄に住むようになって、仲の良い友達グループの会話で、
台所や玄関に塩を置いたりすることが、当たり前のことになっているため、
いつの間にか私も、マース袋ををお守りとして持ち歩くようになりました。

元気の理由は、マースかもしれない…

すっかり潮が満ちて、さっきまで砂浜だった澄んだ波打ち際で、
水の中を、エビやかにやヤドカリたちが元気よく動き回っていました。

心地よい海風に吹かれて、すっかり充実感に包まれて、
なんだか活力が湧いてきて、まだ陽の高いうちに、海を後にしました。

ライター
首里石鹸 白鳥恵子