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Vol.13 大切な記憶は、故郷を感じる「香り」と共に

入店からまっすぐに石鹸の前まで行き、静かにじっと佇んでおられましたお客様。「こんにちは。何かお探しですか?」とお尋ねすると、「POPUP限定石鹼を購入したくて…」と、そう静かに返してくださったのが、お客様との出会いでした。

(写真:お客様にお声がけされる堀さん。※写真撮影時のみマスクを外しております。 )

爽やかな香りで男性の方にも人気の高い島風(POPUPショップ限定石鹸)。
お話をしている中で、以前もご来店されたことがあるような雰囲気に、思わず「とても良い香りですよね。以前にもご購入されたことがあるんですか?」と、尋ねておりました。すると、少し恥ずかしそうに「実はいつもプレゼントとして購入していて、自分ではまだ使ったことがないんです。」と、話してくれました。

聞くと、沖縄出身であり就職をきっかけに上京した事、時を同じくして首里石鹸の店舗が出来たことで不思議な繋がりを感じた事。お仕事で海外に行く際は、首里石鹸の石鹸をキャリーケースに沢山詰めて、世界各地いろんな所でプレゼントとして渡している事などを、どこか嬉しそうに、ぽつりぽつりと話して頂きました。

(写真:商品をお渡しする堀さん。※写真撮影時のみマスクを外しております。 )

お客様の落ち着いた雰囲気から語られた沖縄への想いがこもったエピソードや、沖縄を懐かしむような笑顔がとてもまぶしく、思わず「お客様の大事な節目に首里石鹸が共にあったんですね。故郷(沖縄)を離れていても縁が繋がっていくって、とても素敵ですね。」とお伝えすると、嬉しそうに「そうですね。」と、はにかんだ笑顔を返してくださいました。

涼やかでありながらどこか胸があたたかい。
そんな気持ちを抱きながら、お客様が帰って行かれる背を眺めていますと、ふいにお客様がお渡しする「石鹸」は、自分自身を投影する物であったのではと思えてきました。

(写真:ボタニカルハンドメイド洗顔石鹸 ※写真はイメージとなっております。 )

生まれ育った土地を離れても、故郷を思い、共にあるお守りの様にいつでも沖縄を感じられる。それが首里石鹸の「石鹸」を通じて感じて頂けているんだと思うと、とても嬉しくなりました。

またいつの日か、お会いできるのを心より楽しみにしております。

首里石鹸 堀 由美子