先日、朝目を覚ますと、「ジーーーージジジッ」と蝉の鳴いている声が聞こえて、思わず「うわっ!」と小声ながらもびっくりした。
夏ですよー!とお知らせが来たような。
そして「来たか夏〜。」と、なんだか少しテンションが上がった。
夏の陽気が続く毎日だけれど、20代前半の頃、服飾の仕事をしていたからなのか、 夏の始まりを感じると、それと同時に秋の準備が始まる空気を感じる。
当時は、夏に秋服を着る。という、目に見えてわかるものでもあったが、今はそれとは違う。
なんと説明していいのか難しいけど、夏のムワッとした風に当たったとき、その中にほんのり秋を感じるというか…。
沖縄で秋を感じる食べ物や景色は?と聞かれると、なんだろう…となってしまうけど、ちゃんと秋の空気を感じる瞬間がある。
とは言っても、まだ6月。
これからどんどん暑くなって、沖縄の強い強いジリジリとした日差しに照らされる日々が待っている。
沖縄は11月、なんなら12月まで夏!
と言われることもあるけれど、なぜだか一年の中で、夏が一番早く過ぎていく季節だと感じる。
その分、貴重な時間のように思え、幼い頃や学生時代の頃を振り返っても、まず最初に夏の思い出がよみがえる。
そのあとに、「あの夏も楽しかったね。」と思い出に浸る秋が来るのも楽しみで仕方ない。
今日も、ムワッとした風の中にある、微かな秋の空気を見つけて、気持ちよく仕事へ向かう。
ライター
首里石鹸 玉城悠以奈