先日、東京に住んでいる友人と1年半ぶりに会う機会があった。
お互い普段から連絡がマメな方じゃないのもあり、車に乗った瞬間からノンストップで話が止まらない (笑)。
様々な話題が飛びかいつつもお互いの近況までのアップデートが済むと、次は甘いものが食べたくなってくる。友人の「何かデザートが食べたいよね~♪」の言葉に頷きながら、以前から気になっていたお店に向かった。
お互い甘いものは好きだが、あまり量は食べられないので気になったものを1つずつ頼みシェアすることに。
デザートを食べながらも話は尽きず、最近食べた美味しいものの話し、学生時代の思い出の話し、一緒に働いていた頃の話し、ちょっと先の話しなど、話しているうちに、まるで明日も一緒にいるような、それでいて随分久しぶりに会ったような、不思議な気持ちがうかんでくる。
「なんだか明日も一緒に居そうだよね(笑)。」
友人が言った言葉に「たしかに(笑)。」と返しながら、「昨日まで」ではなく「明日も」という感覚までも一緒な事に内心驚く。この不思議な感覚は私だけじゃないんだと思うと、嬉しくもあり、なんだか心がむずむずした。
明日の朝の便で帰るという友人を自宅まで送り、「じゃあ、また!」「うん!またね~♪」と、軽く手を振り別れた。
自宅に帰り洗顔の泡を泡立てていると、何と気なしに「あぁ、日常に帰ってきたな~。」と感じる。
もっちりとした泡に包まれながら、「次に会えた時にはどんな話をしているのだろう?」
「次は何を一緒に食べに行こうか?」そんな事を取り留めもなく考える。 “日常があるからこそ、たまの楽しみがもっともっと楽しみに感じる”。なんて事を考えながら、ゆっくりと日常に馴染んでいく。
首里石鹸 中里ゆきこ