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首里散歩 Vol.247 ご縁の糸

ここのところ、海辺に出かけても、初夏みたいな空気で、あれ?早いね?早すぎるよね?と自問自答してしまう。

数日だけ来た寒さは、魔法の壺に吸い込まれるように消えてしまった。

そんな、穏やかな気候の最近、懐かしいメンバーで集まる機会が続いた。

息子が去年まで通っていた小学校の創立記念式典だったり、幼稚園からの幼馴染が沖縄に戻ってきたりで、どちらも、全員揃わないと聞いていたのが、当日になって、懐かしい顔ぶれが全員揃い、まるでその場に花が咲いたような、嬉しい時間となった。

思い出深い出来事やみんなの表情が、急に回り出して、身近にいても、しばし途切れていたように感じていた繋がりが、ずっと続いていたことに気づく、そんな威力を持っていた。きっと、一人でも欠けていたら、また違った空気になったんじゃないかな

また、これまでなかなか繋がりを持つ機会がなかった顔ぶれが揃って、意気投合してしまった集まりも、いくつか続いた。

なんだか心地よくて、わざわざ話題を探さなくても、沈黙も穏やかな空気。

それなのに、各人の人柄が興味深くて、不思議な魅力で、動き始めた会話がどんどん速度をあげたりする。

心に響くものを持つ人を、引き寄せる引力が、ご縁なのかもしれない。

この先も、人の集まりで感じる波動を楽しんで、今、目の前に届くご縁の糸を紡ぎながら過ごしていきたい。

ライター
首里石鹸 白鳥恵子