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晴れ時々、首里 Vol.28 心も身体も温まる、出汁スパイスカレー

那覇市新都心に向かう大通りを一つ入ると、どこからともなくカレーのいい香りが漂ってくる。香りに引き寄せられるように細い道を進むと、今回の晴れ時々、首里で取材させていただく『大道(だいどう)CurryChan』が見えてきた。

扉を開き、カウンター6席という小さなお店に入ると、店主のチャンさんが「いらっしゃいませ。」と温かな笑顔で迎え入れてくれた。

キャプション:向かって左が店長のくっすさん、右が店主のチャンさん。以前に習っていた中国語教室のときについたニックネームの「チャンさん」が自他共に定着し、お店の由来にもなったのだそう。

ドアをくぐると、店内に広がるスパイスの香りに、さらに食欲が刺激され、ほかのお客さんのカレーが目に入るたびに「…早く食べたい!」と、気持ちが高まってくる。

「お待たせしました!」と目の前に置かれたカレーを受け取り、どれから食べようと迷う時間ですら惜しく、先ずは本命のカレーを一口。

食べた瞬間にぶわっとスパイスの香りが広がり、思わず笑みがこぼれる。

キャプション:週によって作るカレーの種類が変わるのも魅力の一つ。

カレー作りで大事にしているのは“基本と自由な発想”だと話してくれたチャンさんは、小さい頃から台所に立つことが多かったと話す。

チャンさん  今考えると、それが料理の道に進もうと思うようになったきっかけの一つだったのかもしれませんね。

そんな小さなころから料理をしてきたチャンさんの転機は、以前働いていた職場でカレーを作ることになったのがきっかけだった。以前から食べ歩きが趣味で、休みの日には気になるお店に足を運んでいたが、実際に自分がカレーを作ることが決まってからは、色々なカレー屋さんに行くようになったのだそう。

そうして、少しずつ自分好みのカレーが分かるようになると、自然と私はこんなカレーを作りたいんだ。という気持ちが大きくなっていったという。

チャンさん  私のカレーの作り方の特徴といえば、つぎ足しで作っているところですね。
前日のカレーを3分の1ぐらいは絶対残して、それを次の日のカレーに入れるんです。そうすると角が取れてより美味しいカレーになるんですよ。

それと、もう一つ大事なのは、その日作るカレーのコンディションを見ながら味や風味を調整することなんです。例えば、カレーって、玉ねぎがすごく重要で、新玉ねぎを使う時ってすごく甘いカレーになるんですが、時期によっては新玉ねぎが手に入らない時もありますよね。そういう時は無理に甘さを足すのではなく、甘い香りのものを入れてマイルドにしてみるなど、発想を変えて全体の味をまとめたりしています。そういう一見すると大変な調整がうまくいった時が、すごく嬉しいですし、楽しいんですよ。


始終笑顔でカレーについて熱く話してくれたチャンさんは、自然と人を惹きつける魅力をもっていました。そして、そんなチャンさんが作るカレーには、自由な発想の中にも、常にお客様に喜んでほしいという温かな気持ちが込められていました。

心も身体も元気になる『大道CurryChan』に、ぜひ皆さまも足を運んでいただきたいです。

首里石鹸 中里ゆきこ

【大道CurryChan(カリーチャン)】

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■DATA:〒902-0066 沖縄県那覇市大道86
■営業時間:11:30~18:30 ※売り切れ次第終了となる場合もございます。
■お電話:080-4696-0141
■定休日:日曜日
■テイクアウト:有り ※ご注文出来るカレーはその時々で異なる場合がございます。
■駐車場:有り ※駐車場が埋まっている際は、お近くのコインパーキングをご利用ください。

首里石鹸 公式YouTubeにて
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YouTubeでは、おなじみ弊社の甲斐ちゃんがおはぎ作りを体験させていただきましたので、ぜひYoutubeショートも合わせてご視聴いただけますと嬉しいです♪