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首里散歩 Vol.270 親を沖縄に呼ぶこと。 

去年末にマンションを買った。
なので、引越しから少し時間が経ってしまったが、両親を招待して家を見てもらうことにした。

両親と話し合って、来沖の日程は5月の中旬、ゴールデンウィークのあと。
だとすると少し遅い母の日、そして少し早い父の日を兼ねて日々の感謝を形にしよう。

両親が好きなものを、沖縄に置き換える。
そこで決めた決断は、両親にとって(多分)新しくて心地よい経験になる。

移動手段は車。父は84歳、母は72歳と高齢のため、あまり歩かなくてもいいように。
歩いてもすぐ休める場所や、駐車場があるように。
でも宿泊は少しだけ攻めた場所。新しい体験で喜んでもらえるように。

梅雨も心配なので、雨が降っても楽しめる場所を代替手段で考えておこう。

父が行きたいランチは人気店なので、家は早めに出る。
母は自分以外のことばかり考えるので、好きな食べ物をサプライズで食べてもらおう。

両親の喜んだ顔。でも少し心配そうな顔。
大丈夫だよ。もういい大人だから。

親はいつまでも親なんだな。心配させないようにしても、彼らは想定しない心配を生み出す。

僕の沖縄移住の日、この日は母の手術の日だった。
母や家族に申し訳ない気持ちを引きずって飛行機に乗った日。
遠くなった家族との距離、感謝の気持ちを忘れず、こころの距離は近いものにしようと誓った。

沖縄に移住してもうすぐ丸10年。
色々心配をかけてきた両親には、できる限り恩返ししていきたい。
いつまでも笑っていてもらえるように。

首里石鹸ライター
須藤 大治郎