最近、自分の努力ではどうにもならないことや、ついつい繰り返してしまう失敗、都合の悪い出来事は全部「前世の自分」のせいにすることにしている。
そうすることで、責任が前世の自分と半分こになるような気がするからだ。
人は「今世でクリアできなかった課題があると、次の人生でも同じ課題を持って生まれてくる」と、何かで読んだ記憶がある。
だとしたら、前世の私はいったい何をやらかしたのだろうか。
ひとつひとつ課題をクリアしながら魂を磨き、何度も生まれ変わる。そうして試練の少ない、平穏な人生へとたどり着いていくらしい。
だから、それほど苦労ない人生の人は、そのずっとずっと遥か昔から何度も課題をクリアして、ようやく辿り着いた人生。ということになる。……素晴らしい(そして羨ましい)。
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沖縄には「石の真ん中を3回くぐると新しく生まれ変われる」という〝生まれ変わりの石〟があるらしい。
春に予定している沖縄旅行では、そちらの神様に「転生回数のショートカット」をお願いできないか聞いてみようと思う。
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毎年、年の初めに課題を立てては、お正月ムードが過ぎるとすっかり忘れ、気づけば年の瀬なってしまい反省を繰り返してきたわたし。
でも最近は、子どもたちの幸せを願って参加していた写経会に、今度は「自分のため」に月1回参加するようになった。
毎月参加すれば、1年で12回も振り返ることができる。
先月の課題ができていなくても、
「今月はこれにしよう!」と気軽に決めたり、
その時々で変えたりもしている。
神様は見ているかもしれないけれど、
誰に見せるわけでもないから、忘れっぽくて飽きっぽい私にはちょうどいい。
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祈願しながら墨をするり、筆を持つ。
お経の意味はわからなくても、ただ書くことだけに集中する。
雑音のないお寺の澄んだ空気に身も心も浄化されていくようで、約1時間書き終える頃にはなんとも言えない達成感がある。
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自分がどんな課題を持って生まれてきたのか、まだわからないけれど―
一年の終わりには、何かひとつでも成就できていたらいいなと思う。
一生を終える時も、きっと「あっという間だった」と思うのだろうから。
ライター
まちこ