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首里散歩 Vol.331 うちなーの結婚式

大学の友人の結婚式で沖縄に帰ってきた。

沖縄の結婚式は、やっぱり特別だ。

まず、余興がすごい。専用の舞台が用意され、琉球舞踊からポップソング、沖縄のローカルソングまで、友人や家族、そして新郎新婦も一緒になって踊り、会場を盛り上げる。
それに合わせてスポットライトやレーザーが彩りを添え、まるでコンサートのようなエンターテイメントになる。

招待客の規模も桁違いだ。ざっと見ても150人はいた。最前方の新郎新婦が小さく見えるほどの卓数が並び、まるで洋画で観るパーティーのよう。

でも、遠くにいても寂しくない。
テレビカメラが生中継さながらに、会場四方の大スクリーンに式の様子を映し出すからだ。

大画面に映る花嫁は、まるで芸能人みたいだった。
子どもの頃にテレビで見た、大物芸能人の結婚式を思い出す。

そして、結婚式のフィナーレは、やっぱりカチャーシー。

私はこの瞬間が大好きだ。
司会の音頭に合わせて三線の音が鳴り響くと、もう誰もが踊らずにはいられない。
気づけば人がどんどん舞台に集まり、頭の上で手を舞わす。
新郎新婦がどこにいるのか分からなくなるくらい、みんなで喜びを分かち合う。

円卓の大皿料理を回しながら食べたり、カチャーシーで肩を並べて踊ったり。
最初は一人での参加に緊張していたけれど、気づけばすっかり居心地よくなっていた。
沖縄の結婚式には、そんな不思議な力がある。

・・・

大学時代、学科は違ったのに、たまたま同じ授業を取っていたことがきっかけで仲良くなったね。
広い校内でも、あなたはいつも私を見つけると、大きな声で名前を呼んでくれた。
天真爛漫そのもののあなたは、いつでも教室で輝いていたよ。
これからも輝く笑顔が、家族を明るく照らしていくんだろうな。

卒業してからも、お互い上京してランチをしたね。
あの時のイタリアン、最高に美味しかったなぁ。
味もさることながら、あなたが大きな口で豪快に食べる姿が、とても印象的で、いい景色だった。
きっと、あなたと一緒に食卓を囲む旦那さんは、これから毎日が幸せで、おいしいごはんになるんだろうな。

結婚おめでとう。
また次は、あなたたちの食卓にお邪魔するね。

首里石鹸 池田まお