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首里散歩 Vol.336 優しく かけていく

少し肌寒くなってきた、秋の朝方。
まだ眠くて、はだけた布団をそのままにまどろんでいる私のもとへ、突然、フワリとやって来た暖かさ。

息子が毛布をかけてくれたのだ。

(ナイス息子、、あったかーい。。。)

お腹を出して眠ったり、布団からはみ出ては、畳の上でゴロリと寝ていた子。

風邪でうなされているとき、夜泣きで暴れた後。お昼寝。

春、夏、秋、冬、、今まで息子に何度、毛布や布団、タオルケットをかけただろう。。。

まさか、息子にかけてもらう日が来るとは。

うす明かりの中、しみじみした。
あんなに小さかったのにな、

そんな息子は沖縄の幼稚園と小学校を経験している。

地域によって、違うのかもしれないが、私たちの暮らした場所では、幼稚園と小学校が同じ敷地にあり、幼稚園のお迎えに行くと、休み時間なのだろう、すぐ隣で小学生が木登りをしたり、追いかけっこをしていた。

知り合いの子が、かけ寄ってきてくれて遊んでくれたりもした。

ウサギ小屋の掃除をしているタイミングに出会えば、エサをあげたり、お手伝いもさせてくれた。

木登りなんかは、しなる木にぶら下がり、上下にダイナミックにブラーンブラーンしている子もいて、見ていると折れないか!?とドキドキしたが、それ以上に (なんて生き生きした表情だろう!思いっきり遊んでるなー!!)と、ときめいたのを覚えている。

(余談だが、グラウンドの隅にハブ捕獲器があったのには驚いた。)

そんな環境なので、人見知りだった息子の遊びも色とりどりになっていった。

泥だらけで作る、だんご。
何十匹と採るセミ。時々カブトムシ。
青い空、ガジュマルの木の下、汗だく裸足でこんがり焼けた笑顔。

小学校に入ってからも、「なじみ」の子どもたちが多く、息子もスゥーっと、溶け込んでいた。

沖縄での触れ合い。フワリと暖かさをかけてくれる人になった息子。あの頃の時間が源だと改めて感じる私。

最近かすれ声の息子。

風邪気味なのかな?ずいぶん長く声が出づらそうだ、、
長引いてるなー。。でも熱ないし、元気にしてるし、、、

そんな時、久しぶりに会った知り合いに
「あー!〇〇君、声かわってるー!」と、言われて、ハッとした。

(そうか!声変わり始まってたんや!?)

不意打ちで感じる成長。
思えば、足のサイズも越されたし、身長もあと3センチ差。今年中には追い越されそうだ。

腕相撲はギリギリ勝ててるけど走るのは完敗。硬い瓶のフタも開けれるし、重い荷物も持ってくれる。

めちゃめちゃ成長してるやん。。。

4月には中学生。

沖縄で遊んだお友達も背丈が伸び、あの無邪気だった笑顔たちも凛々しさを重ねて今、小学校を巣立つのだろう。その先には素晴らしい景色があるはず。

寂し嬉しい3月

ご卒業おめでとうございます。

ライター
パッチンくるり