先日、子供たちが通う英語教室で、次男がクレヨンで絨毯に落書きをしてしまった。
「思うように出来なかったことが悔しくて…」
私の背中で涙を拭い、小さな声を振り絞り、落書きしてしまったわけを話してくれた。
「悔しかったんだね、ちゃんと話してくれてありがとね!」
そっと抱き寄せ、背中をさすり気持ちを落ち着かせる。
その後、先生にきちんと「ごめんなさい」を伝え、何故してはいけないことなのかを子供にできるだけ分かりやすく伝えた。
・・・
その日の晩ご飯。
「もうおなかいっぱい」と残し、夜はなかなか寝付けないようで、布団の中で一人天井を仰ぐ姿があった。そんな様子にかける言葉が見つからなくて、胸が苦しくなる。
私は次男の手をそっと握り、頭を撫でながら眠りにつくまでしばらく寄り添っていた。
翌日は「子どもたちのしたいことをしよう!」と、観たがっていた映画を見て、アスレチックのある公園へ。

昨日の落ち込んだ様子と比べ、今日の元気な様子に安堵するも、食欲が戻ったか心配。
そこで、子供たちの大好きな「沖縄そば」を作ることに。
沖縄へ旅行すると、必ず何度も食べる沖縄そば。
好きが高じて、いつしか我が家の定番メニューの一つになった。
我が家の地域のスーパーには沖縄そば麺は売っていないので、手打ちで麺を作ることにしている。

いつもなら「おいしくなーれ」とこねるところ、今回は「げんきになーれ」と何度も想いを込めて…
三枚肉も泡盛で煮込み、豚バラの茹で汁も捨てないで、クファジューシーとイナムドゥチの材料に。
そんな工夫も、最近は自然とできるようになってきた。

「さぁ、どうぞ召し上がれ!」
出汁の香りを嗅ぎ笑顔になる次男。
ちょっと太めで噛み応えのある、もちもちとした縮れ麺。
あたたかい出汁スープとの相性が抜群なのです。
次男はみるみるうちに麺を食べ切り、器を両手で持ち上げた。
「おかわりー!」
この言葉。いつもの食欲旺盛な次男のサインだ。
「明日も沖縄そば食べたいなー!」
おっ!嬉しい!それなら明日も沖縄そばにしようね。

子どもたちのチャレンジはまだまだこれから。
苦い経験も「なんくるないさー」と笑い飛ばす美味しいごはんを、これからもたくさん作るぞ!と、母は心に固く誓うのでした。
ライター
YUKAHA