「気持ちいい…」
そんなつぶやきがついつい出てしまう、気候の良い沖縄です!
太陽は暖かいのですが、風は爽やかで、
普段は遠慮しがちな日の高い時間でも、外にいられる、一番いい季節かもしれません。
最近、両親のマンションに、手伝いに行く機会が増えたのですが、
密かな楽しみが、管理人さんなんです!
お昼休みには、休憩中の看板を出して、ガラス戸の向こうで突っ伏して寝ていたり、
いつも、少しいたずらっぽい笑顔を浮かべて、「お父さんの調子はどう?」などと声をかけてくれます。
少し時間のある時は、戦後の首里の山で育った、少年時代の話をしてくれます。
首里の山を掘って遊んだ話や、目印のない山道でテリトリーを広げて行った話などは、
なかなかスリリングな展開でした!
兄弟が10人くらいいて、お兄さんがワルだったおかげで、
名前を言えば、たいてい危ない目に遭わなかったとか、
那覇の学校では、誰かが他校にいじめられると、
いじめられた学校のワルたちが必ず仕返しに行ったものだとか。
くりくりした愛嬌のある表情で教えてくれる話は、どれもとても楽しくて、
時間を忘れてしまうのです。
あと、もう一つの楽しみは、玄関前からの海の景色です!
箱庭のように、とても綺麗に見えます。
羨ましい環境だなぁとも思いますが、
家にこもっていると、どんなにきれいな景色も、なかなか心に残らないと言います。
そんな両親を誘って、最近ハマっている、夕刻の散歩に出かけました。
最初は気乗りしなかった父も、
「木登りがこわくてできない」と悩む息子を、勇気づけてくれました。
爺婆効果は絶大で、あっという間に、大きく飛び降りれるようになりました!
くれなずむ海景を眺めながら、「気持ちいいね」と、父もつぶやいた時、
なんだか嬉しさがこみあげてきました!
駐車場を出る頃には、すっかり陽も落ちて、去年の今頃にあったお祭りを思い出しました。
今年は家族で、ゆっくりと夜を迎えて、「また、来ようね」と誓うのでした。
ライター
首里石鹸 白鳥恵子