三線を静かに、優しく弾くような長いインタールード(間奏)から、突如テンポがあがりだした。
そんな感じ。

春うらら 南の風が2通、嬉しい便りを送ってくれた。
どちらの便りにも、記されていた。
「大阪に行くけど会えるかな?」
沖縄で毎日のように会い、日が暮れるまで遊んだ幼い子供たち、それに、とことん付き合い、見守った同志がやってくる。
夢じゃなかろうか、、こんな日がくるなんて!
カレンダーに何よりも大きく記した
“ 会える日 ”
(まだ何日、あと何日!)
何度も指折り数えては、待ち遠しいを久しぶりに味わう。

待ち合わせの時間。
待ち合わせの場所。
(本当にいるのだろうか?)
まだ会えていない絶妙な間のソワソワ。
気持ちがトクトク音を刻む。
辺りをキョロキョロしていると、
「あっ!」
通りゆく人の中にいた懐かしい顔。
「久しぶりー!」
心にしみる、うちなーのこえ。
手をのばせば触れられる。ハグをせずにはいられない。
それはこの上ない嬉しさだった。
心の中、指笛でカチャーシーを踊っていた。
・・・
背丈が伸び、少し大人びた子供たちに、時の流れを感じつつ、しかし心地の良いトーンは相変わらずでホッとした。
人参シリシリにツナが入っているか?や、沖縄のご近所さんには、必ずハブのテッパンネタがあったこと、首里城の修復状況や、北部に新しくできるテーマパークの話、そろそろ湿気がでてきたこと、、、
長らく会っていなかったのは嘘のようで、他愛もない話が、ポロポロと溢れた。



中学生になった息子の友達は、自分で選んだ部活に入ったそうだ。
それぞれに夢も芽生えていた。
あんなに小さかったのに…
そっと思い出も噛みしめた。
「子供たちが繋げてくれた縁で今こうして会えているねー」と、言われ、その通りだと思った。
みえない糸で繋がっている。
強くたくましく。
「次は沖縄で会いましょう」

またしばらくインタールードがはじまるけれど、それもまた、良い時間になりそうだ。
またねー
来てくれてありがとうー
出会えてありがとうー
ライター
パッチンくるり