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首里散歩 Vol.68 一日のおわりに 2020年10月25日

とうとう10月も終わりに差し掛かる。8月、9月は特に早く過ぎて行ったように感じます。

去年までとは違う夏が過ぎ、沖縄も夜には秋風が吹く、そんな季節になりました。

仕事場に着くと、 「少し肌寒かったねぇ!」 「夜も涼しいよね!」なんて会話が始まり、
少しずつ、ワクワクが増していきます。

週間天気予報で、最低気温を見てみたり。
最高気温は県外に比べても、まだまだ 高いというのに、 気温が低くなるのはいつになるのかと、 待ち遠しくて仕方がありません。

数年前、12月、1月になってもなかなか寒くならず、暖冬と言われていた年、
コートの出番も無く、さびしく、物足りない季節を過ごしたこともありました。

かと思えば、「沖縄にあられが降った!」と、大ニュースになるほど寒い年も。
その日、わたしは仕事帰りに運転をして家路に向かう途中、
信号待ちをしていると、車の上から「コツンッ」と音が。
なにか木から小さな実でも落ちてきたのかな?などと思っていたら、
その後もコツン、コツン、と何かが落ちてくる。

そして、車の上ではなく、フロントガラスにコツンッと当たった時、
「あられだ!」と気付き、一人なのにも関わらず、
「わぁー!!」と思わず声を出して大はしゃぎ。

生まれて一度も雪を見た事がないわたしには、あられでも、ものすごくテンションが上がり、
「もしかして雪に変わるんじゃ?」と期待をしていましたが、
さすがに雪は降りませんでした…。

でも、そのあられが降る数分前までは、いつものように仕事をして、
いつもと変わらない時間を過ごして、ただただ家に帰る途中だったのが、
思いもよらず、あられが降り、奇跡的な一日になった日。

なにげない一日でも、一瞬にして特別な日に変わることもあるんだな。と、
そう思い、日々を楽しみながら過ごしていけたらなと思うのでした。

ライター
首里石鹸 玉城悠以奈