とうとう10月も終わりに差し掛かる。8月、9月は特に早く過ぎて行ったように感じます。
去年までとは違う夏が過ぎ、沖縄も夜には秋風が吹く、そんな季節になりました。
仕事場に着くと、 「少し肌寒かったねぇ!」 「夜も涼しいよね!」なんて会話が始まり、
少しずつ、ワクワクが増していきます。
週間天気予報で、最低気温を見てみたり。
最高気温は県外に比べても、まだまだ 高いというのに、 気温が低くなるのはいつになるのかと、 待ち遠しくて仕方がありません。
数年前、12月、1月になってもなかなか寒くならず、暖冬と言われていた年、
コートの出番も無く、さびしく、物足りない季節を過ごしたこともありました。
かと思えば、「沖縄にあられが降った!」と、大ニュースになるほど寒い年も。
その日、わたしは仕事帰りに運転をして家路に向かう途中、
信号待ちをしていると、車の上から「コツンッ」と音が。
なにか木から小さな実でも落ちてきたのかな?などと思っていたら、
その後もコツン、コツン、と何かが落ちてくる。
そして、車の上ではなく、フロントガラスにコツンッと当たった時、
「あられだ!」と気付き、一人なのにも関わらず、
「わぁー!!」と思わず声を出して大はしゃぎ。
生まれて一度も雪を見た事がないわたしには、あられでも、ものすごくテンションが上がり、
「もしかして雪に変わるんじゃ?」と期待をしていましたが、
さすがに雪は降りませんでした…。
でも、そのあられが降る数分前までは、いつものように仕事をして、
いつもと変わらない時間を過ごして、ただただ家に帰る途中だったのが、
思いもよらず、あられが降り、奇跡的な一日になった日。
なにげない一日でも、一瞬にして特別な日に変わることもあるんだな。と、
そう思い、日々を楽しみながら過ごしていけたらなと思うのでした。
ライター
首里石鹸 玉城悠以奈