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Vol.36 緑のレモンの木のおばあちゃん家

レモンの香りで思い出す幼い頃の記憶を母に確かめたくて、久しぶりに二人でお気に入りの浜辺の茶屋へ。

「レモンって、黄色じゃないの?」

幼い私の目の前に差し出されたのは、まだ熟していない、まんまるとした緑色のレモン。

お盆の時期、家族と一緒に親戚の家を訪ねて回る「うーとーとー(※1)」の行事は、幼い私にとってちょっとした“冒険”だった。

あちこちでお菓子やジュースをもらえるのが楽しみで、正装をしてワクワクしながら親戚の家を回るなか、特に心待ちにしていたのが、

――「緑のレモンの木のおばあちゃん家」

そのおばあちゃん家には中庭に一本、青々とした島レモンの木がありました。レモンと言えば黄色だと思っていた私は緑色のレモンが不思議で仕方なかった。


※1「うーとーとー」とは、沖縄方言で神仏や先祖を拝む時に唱える言葉、または手を合わせて拝む行為そのものを指します。漢字では「御尊い」と書きます。

ある年おばあちゃんが、
「まだ食べられないけど、もらうね?」と、小ぶりなレモンを一つ手渡してくれた。

帰り道の車中、半分に切ってくれた島レモンを宝物のように両手で持ち、その香りを何度も香っては「いい匂い〜」と、とても幸せな気持ちになった。

レモンの香りが漂うたびによみがえる幸せな記憶。

海を眺めて食事をしながら、私の記憶を話すと「よく覚えてるね~。」と母があの頃のことを詳しく話してくれた。

緑のレモンの木のおばあちゃんは祖母の従兄弟嫁の“みとぅ”おばあちゃん。

大阪から沖縄へ嫁入りし、親戚にナイチャー(※2)と言われ、なかなか交われなかった私の祖母を優しく助け、橋渡しをしてくれた存在だったそう。

緑のレモンの正体はまだ熟する前の島レモンだった。


※2「ないちゃー」とは、「内地の人」という意味です。「やまとんちゅ(大和の人)」と言ったり、最近では県外出身で、沖縄に移住した人のことを「島(しま)ないちゃー」と呼んだりもします。道でお年寄りの方に「ないちゃーね?」と声をかけられることが多々ありますが、単純にどこから来てくれたのかを知りたいという方が多い気がします^^

香りひろがる。記憶よみがえる。

島レモンの香りがよみがえらせてくれた幼い頃の記憶が、久しぶりに母とゆっくり過ごす時間も作ってくれた。

プレゼントした島レモンの香りのハンドクリームを「いい香りだね~」と嬉しそうに使ってくれる母。

この先、島レモンの香りがするたびにこの日の記憶が大切な思い出としてよみがえってくるのかもしれない。

首里石鹸 山川 しずか

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島と私を包み込む夏の香り

「島レモン」の香りが今年もできました。

たっぷりの太陽と、沖縄の海風を浴びて育った「島レモン」。そのままかぶりつくこともできるほど果皮が薄く、黄緑色の皮の中には黄色の果肉が詰まっています。 爽やかで上品な酸味と、香りが高い果汁が特徴的です。

首里石鹸の「島レモンの香り」は暑さを和らげるような癒しを感じた“夏休みの思い出”から生まれました。

ぜひ、情景を思い浮かべながら、爽やかな気持ちになれる島レモンの香りをお楽しみください。

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【販売店舗】
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