沖縄に帰って車窓からみる景色や、散歩しながら目に留まる「街路樹」。
アカバナ(ハイビスカス)をはじめ、普段住んでいる長野県ではみかけない南国らしい華やかなものが多い。

最初にアカバナが普通の道端に咲いているのをみた時には驚いた。
お土産屋さんで売っている髪飾りのような、とっても形もキレイで鮮やかな赤。
沖縄の青い空にとても映える。

他にもホテルやマンションの玄関にはよく「サンダンカ」という鮮やかなオレンジやピンクの花が咲いていたり、県庁前の道路には赤っぽいオレンジ色がとてもキレイな「ホウオウボク」が植えられている。

かわいいピンクのブーゲンビリアも、大好きな樹のひとつだ。
沖縄に帰省する時期はまちまちだけれど、いつも何かしらの街路樹が咲いていて、私たちを迎えてくれる。
これも暖かな気候の沖縄ならではなのかもしれない。
沖縄の花に憧れるのは長野に住んでいる私の母も同じで、何年か前に母から祖母へ母の日のプレゼントとしてブーゲンビリアの鉢植えを贈り、試しに地植えにしてみたが、その年の冬に枯れてしまった。

温暖化がすすんできているので、もしかしたら長野県でも沖縄と同じ街路樹を植えられるかもしれないな・・・・と、最近考えている。
もちろん、長野県のつつじや金木犀、サルスベリも大好きだけれど、「帰ってきた」と思わせてくれる沖縄の街路樹。

子どもたちの記憶に残っていて欲しい。
沖縄に帰ってきた時も、沖縄ではない別の場所でも、ふと目に留まったときに、沖縄を思い出せるように。
一緒に散歩してくれるうちに、たくさんの街路樹を見つけてみたいな。
ライター
かなえーる