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首里散歩 Vol.415 良薬 気に優し

今年は特にあっと言う間にすぎて行った

と、毎年言っている気がする。

年々過ぎゆく日が加速していることは
充実している、ということなのだろうか?

良いことは感謝とともに心へとすくいあげ、良くないことは日々の慌ただしさに任せて押し流すようにした。

ただ、心の充電メーターが減少点滅したときには、決まって行く場所がある。

そこは、とある「植物園」だ。
エリアごとに、咲く花や植物がガラリと変わり、さまざまな世界に旅行に来た気分になれるので気分を上げるには即効薬の場所なのだ。

その中でも1番のお気に入りは、熱帯雨林エリア ガジュマルの木だ。

沖縄ではあちらこちらに自然と生えていたが、ここでは、室内に鎮座して大きな手を広げ、「あっ、いらっしゃいー」と、出迎えてくれる。

その姿がなんとも愛嬌があり、一瞬にして沖縄へと、心 舞い戻らせてくれるのだ。

抱え込んだ色々なものに「おイトマ」をもらい、しばしの時間。

チョンと触れれば葉がお辞儀する「オジギソウ」には謙虚さを。

濃い赤やピンクの花は目から活力をいただく。

大きなバナナの葉の下に入れば「なんてことない」と包みこんでくれる気持ちになり、不思議と嫌な考えとはおさらばできた。

(ありがとうねー!)と、感謝の気持ちが蘇るのだ。

今年は本当に願い叶う年になり、会いたいと願った人たちにも会えた。

そのきっかけを作ってくれたのが、
このコラム「首里散歩」だった。

あの頃は、すぐ側にあって忘れがちになっていた。生命力の偉大さが、心の栄養になっていたことを。

沖縄で出会った植物たちは、いつも見守ってくれていたのだ。

「さぁ!充実貯まったぞー!」

来年に向けて また頑張れそうだ。

ありがとう ありがとう


ライター
パッチンくるり