お正月。家族親戚が顔を合わせ、美味しい料理に舌鼓を打ちながら新しい年を迎えたことを喜びあう。

その時の料理には、地方ごとの特徴がある。代表的な料理の一つといえるのが『お雑煮』。
しかし、沖縄では『お雑煮』を食べる文化がなかった。今でこそ食べる家庭も増えてきているかもしれないが、もともとは沖縄にはなかった料理だ。私も小学校の頃、給食に出た時には驚いたものだ。どうしてってお吸い物にお餅が入っているのだから。驚きはしたけれど、もちろん美味しかった。美味しかったからこそ余計に驚いた記憶がある。
「え?それじゃあ、沖縄ではお正月はどの様な料理を食べるの?」という疑問がわいてくるだろう。
沖縄のお正月料理といえば、『中味のお汁』、『クーブイリチー』などなど、そしてもっとも欠かせないのが『オードブル』だ。沖縄では家族親戚が集まる席には『オードブル』は欠かせない。『オードブル』は大勢が集まるときの万能選手と言える。

洋食でオードブルというと、前菜の前に出される料理のことをいい、メイン料理ではないということらしいが、沖縄でいうオードブルはメイン料理だ。
そのオードブルには、唐揚げ、エビフライ、酢豚、野菜の肉巻き…とにかくみんなが大好きな料理が大皿の中にきれいに区切られて並んでいる。もちろんこの料理でなければ!というルールはない。大人はお酒の肴、子どもたちはお子様ランチのような大好きメニューだらけ。オードブルのすごいところはこういう点にある。


今年は何が入っているかな?透明の蓋の上からのぞくと、何から食べようかともう迷ってしまうのだ。おせちのように縁起を担ぐ料理は入っていないけれど、新年を親戚一同で祝う際に美味しく全員がモリモリ食べることが一番だという考えなのかもしれない。
さあ、今年もオードブルをみんなで囲んで、「いい そーぐぁち でーびる(いいお正月ですね)!」に乾杯といきましょう!

ライター
大城くいじなう