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首里散歩 Vol.16 時が止まったような時間

窓を全開にして、陽の光を浴びながら家事をするのが気持ちいい季節になりました。
まだまだ昼間は暑いですが、
暑さの中に心地よい風がある季節が長いのが沖縄らしく感じます。

先日、東京からお友達が来て、自然を感じられる場所に行きたいというので、
ガンガラーの谷の入口に立ち寄りました。

ガンガラーの谷は本島南部の南城市にあり、鍾乳洞が崩壊してできた谷間に、
自然豊かな森が広がる神秘的なスポットです。

乳洞が崩壊してできた谷間に、
自然豊かな森が広がる神秘的なスポットです。

階段を降りていくと、それまでの日差しで火照った空気がさっとひいて、
急に澄み切った洞窟の空気に変わります。

石の香りの漂う空洞に、売店や谷のツアーの受付、カフェがあり、
光の差す外を眺めながら、東京での想い出話や沖縄での近況、
沖縄の好きな場所などの話をゆっくり語り合い、
よく知る友達のこれまで知らなかったエピソードも飛び出し、
まるで時が止まったような時間を過ごしました。

名残惜しくも階段を上がると、一段ずつ温度が上がるような感じがして、
またいつもの世界に戻りました。

そこには、大きく生い茂る樹と青い空が広がっていました。

今度はぜひ、谷のツアーにも参加しようと約束をし、再会を誓いました。

ライター
首里石鹸 白鳥恵子