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首里散歩 Vol.109 亜熱帯の桜と土地の記憶  2022年1月24日

日によってエアコンをつけたりつけなかったり、昼間は窓を開けて部屋の中に風を通しながら、ベランダと行き来をしています!

亜熱帯の沖縄では、旧正月の頃に桜が楽しめるのですが、
ふと見た街の景色に桜が咲き始めているのに気づき、「そろそろ、桜が楽しめる季節なんだなぁ」と、時が過ぎるのがとても早く感じました!
例年は、八重山の桜の名所に出かけるのですが、今年は、この街を広く見下ろせる嘉数高台公園に行ってきました。

長い階段を上る度に、背後の街並みが小さくなっていき、その階段の横には、色の濃い寒緋桜(カンヒザクラ)が咲き始めていました!

その先にある円形の展望台に誘われて、さらに一気にその階段を上がると、すっかり体も暖かくなってきました!

円形の展望台からは、見慣れた街がぐるりと一望できて、 海と普天間基地と山々の間を埋める、それぞれの場所の記憶が次々と浮かんできます。
その数が意外にも多いことがとても嬉しくて、この街に移り住んでからの7年間が走馬灯のように思い起こされました。

帰りの下り道では、紅葉の鮮やかさと桜を同時に見られたり、

桜の後ろに椰子の木が見られたり、

そんな沖縄らしさも、この地の記憶の一つとして積み重なっていたことに、幸せを感じる夕暮れでした。

ライター
首里石鹸 白鳥恵子