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髪の長い私が好きだった。

私は服がすき。カジュアルやコンサバ、ガーリッシュやボーイッシュと、世の中にはたくさんの「ファッション」が溢れていて、どれも魅力的。欲張りな私は気分に合わせてファッションを楽しみたいと思っている。
「ファッションは頭の先からつま先まで」とよく言われる。しかし、ヘアスタイルとなると、まるっきり変化がない。なりたい自分を上手く発信できない私は、私の印象を人にゆだねることに抵抗があった。

それに、私に一番似合うヘアスタイルは長い髪だと勝手に思っていたし、鏡越しに映る姿は、「髪の長い私」が好きだった。

“だった”ということは、そう、過去の話。
私の「好き」を変えてくれたのは、いつも担当してくれている美容師さん。

口数少ない私の「なりたい私」をカタチにしてくれるだけでなく、彼女の今までの経験から、「新しい私」を引き出してくれる。この人なら。と、思いきって長い髪を切ることにした。

「どのくらいの長さにされますか?」
その言葉に、韓国映画『私の頭の中の消しゴム』が脳裏に浮かんだ。失恋をした過去を忘れたいと思い、髪の毛を20cm以上切ろうとするヒロイン(スジン)に対し、「いいんですか?理解できないなあ、髪の毛を切ったところで、過去もきれいさっぱりって訳にはいかないのに・・」と言われ、思いとどまる。続けて「時の流れに任せていれば、自然と忘れますよ。何もかも、月日が薬ってね。」と励まし、一番似合う髪の長さへカットしていく。スジンの表情も明るくなり、髪を切り終えたときには自信に満ち溢れていた。

失恋をすると髪を切るという風習のようなものが日本にはあるけれど、 「失恋」はきっかけに過ぎなくて、「新しい私」を探すために髪を切るのだと私は思う。スジンもきっと明日の自分に期待して美容室へ向かったのだと思う。 同時に、美容師という職業は人の心に寄り添い笑顔にしてくれたり、自信を持たせてくれる素敵な存在だと感じた。

そんな私も、なんとなく思いついた行動が、「新しい私」を見つけるためだったのかと気づかされ、自然と笑みがこぼれた。

髪を切り終え、鏡越しの私をみる。
うん。「髪の短い私」も好きだ。

帰り道、シャンプーの良い香りが私の背中を押してくれているようで、
見慣れた街並みが、いつもより鮮やかに見えた。

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