10代の頃、「20代」はすごく大人のイメージを抱いていた。

だけど実際20代になると、これっぽっちも大人じゃなくて、高校生の自分とそう変わらない気がした。
周りの友人たちもそうだ。

なにも変わらないテンションで、性格で、これを言えば、こう返してくれる。
居心地のよかったものが、変わらずそばにあり続けることが、20代の頃のわたしには、支えとなり、いつ連絡をしてもその変わらない空気が心の拠り所となっていた。

そんな20代を過ごし、次は「30代こそは落ち着いた素敵な大人の女性になってるかな！」なんて、友人と集まっては、そればっかりが話題にあがる。

大人ってなんだろう。と聞かれると、はっきりとした答えなんて未だわからない。

でも、20代の頃とはやっぱり違う。
「少しは大人になれた気がする。」と、そんなふわっとした感覚しか持てなくて、言語化するのが難しい。

とにかく歳を重ねるごとに、どんなジャンルの事柄も経験値が増えていく。
それを振り返ったときに、「いろんなことがあったなぁ。」と、その経験値が、少しずつわたしを大人にさせてくれているんだと感じる。

今は、友人との話題にあがる話も前とは違うし、昔と同じようなことを相談しても、今では違う返事が返ってくることが多い。

それでも、10代のわたしも20代、30代のわたしもその答えに納得する。

みんなが互いに大人になり、考えや答えが変わっても、そのなかにある思いやりや温度感は変わっていない。

青春時代と呼べる年齢は過ぎてしまったけれど、「わたしたち、なんだか大人になったね。笑」と笑いあえる瞬間は、青春時代のあのころのまま。

これからも、いつでも頼って頼られる、変わらない温度感のわたしたちでいようね。

ライター
首里石鹸　玉城悠以奈

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