梅雨に入ってしばらくは晴れの日が多かったのですが、 夏のような日差しの間に、
時には激しく、時にはパラパラと、雨が降り注いでいる沖縄です。
東京にいた頃は、雨はあまり好きではありませんでした。
湿気にも慣れていなかったので、雨の日のベタベタジメジメに、
つい気持ちまで引っ張られてしまったものです。
ところが、沖縄に来てからは、雨上がりの、特に夕方の空の色彩に虜になりました!
沖縄は雨が多いように思いますが、日差しが強い割に台風以外に雨が長く降らないので、
昔から干ばつに苦しんできたそうです。
豊年祭という雨乞いの儀式が今でも残っていて、獅子舞や棒術、綱引きなどの
当時の文化を目にするうちに、いつの間にか、雨が命の源である意識が根付いてきました。
また、連日の強い日差しの合間に、サーっと湿気が広がり、ザーッと雨が降り始めた時の
ありがたい感覚と草花の香りが、雨に喜ぶ動植物の気持ちを再確認させてくれるのです。
そして、今日もまた、恵みの雨をもたらしてくれる雲と空の色を眺めて、
心を踊らせるのでした。
ライター
首里石鹸 白鳥恵子