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首里散歩 Vol.165 過ごしてきた場所。2022年11月21日

実家や、祖母の家に行く時には、毎回同じところを通って向かうが、今日は予定を済ませた帰りに向かったので、いつもとは違う道を使って向かった。

今日はここから行くか。と、なんとなく選んだ道。
「あ、ここ通るの久しぶり。」
車を運転しながら、懐かしさに浸る。

小学校の頃、ここを歩いて友達の家に向かったっけ。待ち合わせする時はこのお店の前だったな。実家暮らしの時は友達と飲んだあと、ここのカラオケによく行ったな。

いろんな思い出があって、「そうそう」と心の中で相槌を打つけど、それと同時にちょっとした違和感というか、懐かしさとは反対の感情も湧き上がる。

ここの道、こんなに狭かったっけ?
あそこのお店、外観は一緒だけど名前が変わってる。
こんなところにいつの間にマンションが。

馴染みのある場所のはずなのに、初めて来るような感覚もあって不思議な気持ちになった。

実家から離れ、今住んでいる場所の方が馴染んできているのか・・そう感じることがちょっと寂しくもなる。

だけど、年齢の半分以上の年月を地元で過ごしたし、思い返すとやっぱりこの空気に心と身体が馴染んでいく。

家族との日常も、学生の頃の青春も、仕事帰りの疲れた帰り道も、ここで過ごしていた自分が、歩いた道や使っていたバス停、もう更地となっているけど目印にしていたお店があった場所を見ると、ぼやっと頭に浮かんでくる。

久しぶりすぎて少し違和感もあったものの、どこを見てもあの時の自分がすぐに思い浮かぶ。
「今日、ここの道を選んでよかったな。」

しばらく、ここで過ごした思い出に浸りながら、来た道を戻る。今の私の帰り道へと。

ライター
首里石鹸 玉城悠以奈

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