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首里散歩 Vol.207 知る、きっかけ。

飽き性のわたしが好きなオムニバス形式の文庫本。
一冊丸々、ひとつのストーリーでもハマるものはあるが、だいたい途中で飽きてしまって読まなくなってしまう。

なので、一冊の中にたくさんの主人公がいて、性格もストーリーも様々、いろんな境遇や感情、出てくる言葉、たくさんの気持ちに共感したり、こんな経験してみたいなぁと考えるのが好き。

とにかく、ひとつひとつがすぐ完結し、「今日はこの話!次はここ!」と、そのときの気分で選んで、短いストーリーでしっかり満足できるのが良い。
そんなことを考えていると、日常生活でも共通するものがあることに気付いた。

たとえば、家事をやるにしてもそう。
ズボラなわたしは、「どこもかしこも綺麗にするなんて…。」と、いつも腰が重い。

なので、今日はここの掃除だけ!次の休みは、あの部屋の本棚を綺麗に片付けるだけ!と、“ お休み一日のうちに一箇所だけ頑張る。”と決めている。

もちろん、やる気があるときは一気に何箇所も終わらせることもあるけれど、事前に「明日はあれだけは綺麗にしよう。」と、たった一個だけと思うと、「一日の中のたった15分程度じゃないか。」と、重かった腰も少し軽くなる気がする。

本音を言うと、お手伝いさんが居て、毎日家を綺麗にしてくれたらなぁと思うけれど、それは無理だから、自分のやる気の出る方法、自分の使い方、自分の性格を分析しながら行動する。

何度も何度も読み返しているお気に入りの本。
まさか自分のこんな性格と、好む本にも通ずるものがあったのかと、まだまだ自分を知るきっかけは意外なところにたくさんあるのだと発見した一日。

ライター
玉城 悠以奈