今朝、家の窓を開けると冷たい風が吹いてきた。
今年は寒くなったかと思えばまた夏に戻ったかのような暑い日が続き、今朝の風でようやく冬の気配を感じ、自然と心が躍った。そして、ひゅっと襟元に顔を寄せる日には、決まって「妃」の香りを纏いたくなる。
私が通っていた小学校では、クラスの持ち回りで朝の挨拶運動があった。
始業前の10分間、登校する生徒に「おはようございます」とあいさつを交わす活動を行っていたのだが、いつもよりも早く登校しないといけないため、一緒に通っていた友人は隣で「まだ眠いよ~。」と、目をこすらせていた。
だけど、私にとっては“格別なひと時”に感じていた。
静かな通学路にひんやりとした風が吹き始める時期、うっすらと霧がかる高台にある学校がまるで天空の上にあるように思えて…
ふと足をとめて眺めては、自分の中だけの物語をたくさん想像していた。
学校に着くころには登り切った太陽の温かさに出迎えられる。
時折吹く冷たい風がどこからともなく甘い香りを届けてくれる。その香りを感じるたびに、なんだか心がじんわり温まり、自然と笑顔がこぼれては、「おはようございます」の挨拶にチカラがはいった。
初めて「妃」を纏ったとき、ピンときた。あの温かく懐かしい思い出の香りだと。
今年もいよいよ冬がやってきた。
香りを纏って私の心にも温かな灯をともそうと、戸棚からひとつ「妃」を手にとった。
首里石鹸 伊波みか
今回、紹介したボタニカルハンドメイドソープ石鹸は、沖縄で力強く育つ植物・果実、豊潤な美容成分をぎゅっと詰め込んだハンドメイド石鹸。ふっくらとした優しい泡立ちが、肌を優しく洗い上げます。そして、天然アロマの香りが洗うたびに心を穏やかにさせてくれます。
一番の魅力は、鮮やかな「マーブル模様」。合成着色料は使用せず、天然顔料の自然な色だけで沖縄の風情や人情までを色と模様で表現しました。
お手軽サイズで色々な香りを楽しめる「ボタニカルハンドメイドCUBE石鹸」もご用意しています。沖縄の天然の恵みをぎゅっと閉じ込め、香りをとことん大切に、ひとつひとつ職人の手づくりで作っています。どうぞ、島の恵みをご堪能ください。