今年のお盆は、コロナ渦と台風の影響もあり、
直接、おばあちゃんの家に行くことは出来ませんでしたが、
ウンケー(お迎えする日)には「おかえり」を、
ウークイ(お見送りする日)には「気をつけて帰ってね」と、心の中で言葉をかけました。
お盆の三日間は、ご先祖様はもちろん、おじいちゃん、お父さんも帰ってきて
私たち家族の近くに、隣に寄り添ってくれている日だと感じ、
思い出もより一層、頭の中で濃く巡ります。
少し強面だけど、ちょっかいを出したり、意地悪なことをして、私を泣かしては
それを見て笑うお父さん。
少し足を広げて座ってしまうと、すぐに足をペチンと叩かれ、
「女の子は女の子らしく」と、厳しく怒られる時もありました。
意地悪だし、怒ったら怖い!
そんなお父さんが、私の誕生日に
珍しくお洋服をプレゼントしてくれた事がありました。
幼いながらも、びっくり。
ぶっきらぼうに渡され、私が箱を開ける前に
自分の仕事部屋へと階段を登って行ったのを覚えています。
箱を開けると動物のプリントがされたTシャツと、キュロットパンツ。
きっと、女の子のお洋服コーナーでプレゼントを選ぶことは、
お父さんにとって、とても照れくさかっただろうなぁと思います。
それでも選んでくれたプレゼント。
お父さんの前で初めて着た日には、私もずっと照れくさくしていた気がします。
その大切なお洋服は、今でも実家のタンスに綺麗にしまってあります。
いろんな想い出を巡らした三日間。
また来年。今年とは違った状況で、家族みんなで会えるといいなぁ。
ライター
首里石鹸 玉城悠以奈