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首里散歩 Vol.251 毎月の楽しみ。

なかなか友人と会う機会がないこの頃。

この頃というか、ここ数年は年に2〜3回会えるかどうかぐらい。

話したいネタが溜まるばかりで、あまり話せていないんだなぁと感じていたけど、よくよく考えると、月一で通っているネイルサロンでたくさんしゃべっている。

ずっと同じ担当さんに施術をお願いしていて、最初の頃はiPadでアニメを見ながら過ごしていたけど、話し出すようになると止まらなくなり、いつの間にかiPadはセットされなくなった。

普段あまり話せていないことで、しゃべりたいオーラがすごく出ていたのか、私の気持ちに気付いてくれて、その気遣いは私にとってとても嬉しいこと。

友人にも話すようなことを、担当さんにも話してるし、ツボに入るほど笑ってしまうこともある。

勝手ながら、毎月友人に会いに行く感覚でいるので、いつも楽しみで仕方ない。

爪を綺麗にしてもらう嬉しさもあるが、おしゃべりしたくてそわそわ、ワクワクしながら席に腰掛ける。

今月の仕事はどうだったとか、家族の話から始まることが多いが、一通りこのへんを話し終えたあと、今日の話題は「一人称」についてだった。

沖縄の女性は自分のことを名前で呼ぶ人が多く、特に周りもそこに対して違和感を持たない。

だけど社会に出て年齢を重ねると、プライベートでも一人称は「わたし」に変わっていく。そうなると、地元の友人と会っている時に「わたし」と呼ぶことに、少し恥じらいがでてしまうこともある。

それでも未だに話しているうちに、相手に釣られて、自分で自分の名前を呼んでしまうこともある。という“沖縄あるある”な話しで盛り上がり、あっという間に施術終了の時間。

「また来月もよろしくお願いします!」と手を振り、綺麗に仕上がった爪を見て、ルンルン気分で帰宅する。

私の毎月の楽しみイベントだ。

ライター
玉城 悠以奈