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首里散歩 Vol.363 はじめての沖縄

弟が沖縄に来た。はじめてらしい。

はじめての沖縄にふさわしいスポットはベタだと思っているので、とにかく首里城や国際通り、沖縄美ら海水族館、パイナップルパーク、アメリカンビレッジなど、定番スポットを順序よく巡った。

弟は移動するたび、
「湿気がすごい」「暑い」
「(国際通りで)浮かれとるなぁ」
「(水族館で)敷地ひろっ」
「(パイナップルパークで)浮かれとるなぁ」
「(走行中に)やんばるの木って走って追いかけてきそうやな」と、子どものように見るもの感じるものをいちいち口に出す。やんばるの木はたしかに走って追いかけてきそうである。

一方、3歳の息子は
「すいぞくかんは、やわらかいよね~」と、摩訶不思議なことを言っている。

観光を楽しんでいるというよりゆたかになった感性を楽しんでいるような弟と、何もかもが未知数な3歳児の化学反応を楽しんでいたら、あっという間に3泊4日は終わった。

最終日、豊見城市にレンタカーの返却に向かっている道中、弟が木の群生を見て「あ、やんばるや」と言った。

どうやら「やんばる」=方言で「森」みたいな勘違いをしていたようである。最後の最後で大いに笑った。沖縄初心者の発想はわたしにとっても新鮮で楽しい。

さらにおもしろいことに、弟は今回すっかり沖縄に魅了されたようで、後日より「住みたい」と言いはじめた。

わたしもそんな感じで住みはじめた。
やっぱり姉弟である。

ライター
三好優実