7月は結婚記念日。
沖縄出身の主人の地元で沖縄っぽい披露宴を、そして私の地元・長野県の人たちにも喜んでもらえるようなリゾートっぽい挙式をしたい――。
そんなわがままを叶えてくれたのが、糸満にあるサザンビーチホテル&リゾート沖縄だった。
チャペルからは海がきれいに見えて、ここなら長野から来てくれる親族や友人もきっと喜んでくれるはず。
そんなふうにときめいたのをよく覚えている。
ウェディングドレスの撮影は、目の前の美々ビーチで。

「どうしてもリゾート婚がしたい!」
という強いこだわりがあったわけじゃないけれど、長野県出身の私にとって海はずっと憧れ。
せっかく沖縄の人と結婚するなら、青い海をバックに写真を撮りたかった。
当日はお天気にも恵まれて、内地から来てくれたみんなも少し長めに沖縄に滞在して、旅行を楽しんでくれた。
お色直しで着た紅型の着物も本当にいい思い出。
披露宴の最後にみんなでカチャーシーを踊ったのも、とても楽しかった。
沖縄出身じゃなくても一緒に楽しめる、あの雰囲気。沖縄ならではの文化だなと思うし、大好き。

そんな思い出のホテルに、昨年は長女と生まれたばかりの次女、私の両親や妹家族と一緒に宿泊した。
結婚式を挙げたのはもう7年前になるけれど、ホテルも、プールのすぐ先に広がる美々ビーチも変わらずきれいで、まるでタイムスリップしたみたいだった。
披露宴会場で朝食を食べたり、写真を撮ったビーチを家族とお散歩したり。
あちこちに思い出がちりばめられていて、何度も立ち止まってしまった。

同じ場所に、増えた家族ともう一度訪れる。
「旅行といえば行ったことのない場所へ」が当たり前だった20代の頃とは違って、最近は、思い出の場所を何度も訪れて、少しずつ思い出を重ねていくのもいいなと思うようになった。

今年の夏も、長女のリクエストで宿泊予定。
どんな出会いがあるだろう。
きっと、またひとつ楽しい思い出が重なる。
ライター
かなえーる