「安全性を担保しながら、美と健康の輪を広げていきたい」。
阪本雅哉さんが「株式会社ミリオナ化粧品」を立ち上げたのは、なんと21歳のとき。当初は35年会社経営をしていたお父さんの会社を継ぐつもりでいましたが、「可能性があるよ」と勧められ、知識も経験もないまま化粧品業界へと飛び込みました。「初めは事務所もなく、父の工場の一角を借りてバケツで試作していたんです。右も左もわからないから怖さもありませんでしたね」と笑いながら話してくれました。
1つのバケツから始まった「ミリオナ化粧品」のものづくり。現在では、その細やかさとチャレンジ精神にあふれたモノ作りが好評となり、関東地方や九州、沖縄、台湾など5ヵ所の工場や支社を展開する業界で唯一無二の存在。
スタッフは工場に入る前に白衣とキャップを着け、手洗いをして消毒液をシュッと手にかけ、さらに手袋とマスクを着用。全身清浄の機械を通って工場内へ。これほど品質管理を徹底しているのは、創業当初、改善命令が出され一時的に製造がストップしたという過去があったから。「問題が起きたらそれを繰り返さないように考えること。それでまた一歩、会社が成長するんだと思います」(阪本さん)。そうやって試行錯誤しながら、徹底した品質管理を保つ、管理体制を作りあげてきました
想像を超えるものを提供したい
私たち首里石鹸のハンドクリームを始めとする多くのスキンケアアイテムが、ミリオナ化粧品の研究から誕生しました。年間約45,000個を販売する人気商品「ホワイトマリンクレイ洗顔石鹸」が完成するまでの道のりは険しく、試作の段階ではうまく進んでいた事が、製造の際に課題が増えたりと何度も壁にぶつかるも、研究員同士が力を合わせて作り上げたそうです。「お客様のご要望に基づいたうえで、知識や経験を活かし想像を超えるモノを提供していきたいと思っています」。驚きと楽しさ、作る側と使う側のお互いの満足感が、モノづくりの原点であることをホワイトマリンクレイ洗顔石鹸の生みの親である高橋俊之さんは教えてくれました。
使う人を、より幸せにするものを
「他では作れないモノを、いかに自分達で作るか、ということを意識しています。そういう商品開発に携われることは、私たちにとって喜びです。常に新しい知識を取り込んで、商品開発に挑戦し続けたいですね」。化粧品は、製薬と違って皮膚を治すだけでなく、使う人をより幸せにするもの。だからこそ、その開発に携われることが面白いと、お肌と自然に優しく作られた「ボタニカルナッツボディスクラブ」の開発に携わった山下哲夫さんは話してくれました。
いまでは数百名の仲間と共に、 “お客さまの想い”を形にしています。
「首里石鹸」と同じ志で
「私たちの良さを入れながら想像を超えたモノを提供したい」、そんな阪本さんと同じ志しを持った人材が溢れているミリオナ化粧品。首里石鹸製品の開発ディレクター山口真さんとの繋がりで、首里石鹸とミリオナ化粧品は出会いました。「信頼する山口さんの紹介であることと、お会いして阪本さんの人柄にほれた。」と店主の緒方は言う。想像を超える商品が生まれると確信して、ミリオナさんと供に製品開発の道を歩むことを決めました。「驚きと感激を提供し、ためになるをする」。気づけば首里石鹸を作り上げている生産者、開発者、販売者みんなが同じ志を持った人たちで溢れていました。
製造の過程で、たくさんの作り手の思いや情熱が込められています。そのことを改めて知ったとき、品質の安心感だけではなく、首里石鹸のアイテムから人と人との繋がりの温かさを感じ、胸が熱くなりました。
ちいさな南の島から生まれた「首里石鹸」というスキンケアブランドを通して、たくさんの方にモノづくりへの愛を感じてもらえると嬉しいです。