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首里散歩 Vol.396 幸せの田芋パイ

今年一番うれしかったのは、甥っ子が生まれたこと。

夏休みに子どもたちと初めての甥っ子に会いに沖縄に帰省した。

まだ生後数週間。ふにゃふにゃした新生児!

1年前に我が子を出産したはずなのに、「新生児ってこんなに軽かったっけ!?」と思うほど雲みたいにふわふわだった。

子どもたちが抱っこしたり、おそるおそる触っている姿にもキュンとする。

沖縄から帰ってきて数ヶ月後。

義妹夫婦から、内祝いが届いた。

なんと・・・私が大好きな「田芋パイ」!!

田芋パイと初めて出会ったのは結婚1年目のとき。

東京に住んでいる叔母さんが、沖縄に帰ってきた時に必ず買っていると聞いたのが最初だった。

「お土産屋さんでも、スーパーでも見たことないけれど、どんなお菓子なんだろう。」と不思議に思ったのを覚えている。

そして、初めて沖縄のおうちで食べて感動!

アップルパイのような見た目だけれど、中にはぎっしり「田芋」のペーストがつまっている。

ねっとりもっちりしているけれど、さっぱりとした味わいで、私が今まで食べたどの芋とも違う食感だった。

そこからすっかり「田芋パイ」の虜になり、沖縄帰省した際には必ず購入している。

「田芋」は、字の通り田んぼで栽培されている里芋に似たお芋で、親いもの周りに小芋や孫芋がつくことから子孫繁栄の縁起物とされているそう。

沖縄のおうちでは、お正月にきんとんのように練り上げたもの(ターンムディンガク)も出してくれて、とっても美味しかった。

私が田芋好きと知った義弟が、なんでもない日にjimmy’s(沖縄のローカルスーパー)で買ってきてくれた時には「お正月でもないのに食べられる!」と、とてもテンションが上がった。

そんな、縁起もよくておいしくて、沖縄名産の田芋パイを内祝いで長野の家族と食べられて、とても幸せな気持ちになりました。

いつか甥っ子が大きくなったらうちの子たちと一緒に田芋パイを食べる日が来るのかなあ。

男の子はちょっと苦手かもしれないなあ。なんて、想像してしまう。

ひとまず、また沖縄に帰省した際には食べたいな。

まだ食べたことのない方、本当におすすめです。

ライター
かなえーる