琉球ランタンフェスティバルにやっと行けた。
気づけば毎年「来年行こう」と思って約5年。
2026年の手帳に「行きたい場所に行く」と書いた後、ふと今行ける「行きたい場所」あるじゃん、と思ったのだった。

はじめてのランタンフェスティバルは、写真で見るより華やかで美しい。
冬の乾いた空気とあたたかみのある暖色が心地よかった。

わたしはこのイベントのプロジェクト名である「よみたん夜あかり」という言葉がとても好きだ。
圧倒的な明るさで夜を塗りつぶすのではなく、夜を照らすともし火のようなニュアンスに安心する。


さて、こんなに美しい夜あかりが次々と照らされる空間で、わたしが一番記憶に残ったのは売店で売られていた台湾ソーセージである。
わたしも息子もはじめて食べた台湾ソーセージが、ちょっと甘くて、ジューシーで、めちゃくちゃおいしかったのだ。
これに息子は大ハマり!売店を通りかかるたびに何度も何度もねだられ(しかも売店はあらゆるスポットの中心あたりにある)、なんと3回もおかわりした。(つまり計4本食べた)

4本目を食べている間も「おいっしー!」と大興奮。近くにいる知らない人にも「これ、おいしいよ!」と話しかけながらすごいスピードで頬張るので、これ以上ここにいたら台湾ソーセージを何本買わされるかわからないと怯え、早々に退散した。
子どもといると「わぁ素敵!」とか「きれい~」みたいな気分は半減する。じっくり眺める余裕がないからだ。だけど、予想外なことと笑える時間は圧倒的に増える。
こんなにきれいなランタンに囲まれながら、台湾ソーセージが圧倒的な存在感を放ち、その存在にちょっと怯えながら早々に立ち去る経験は、きっと今だけだ。
わたしは念願のランタンフェスティバルで、とてもおもしろい1日を過ごした。次回はどんな思い出になるだろう。

ライター
三好優実