去年の夏、大好きな人に片っ端から風鈴をおくるという活動にはまった。
コロナ禍で沖縄に来られない県外の友人に「沖縄の風をどうぞ」。結婚式を延期するはめになった友人には「祝福の鐘をお届けします」。お世話になった人や親族には「おうち時間がゆたかになりますように」。そんなふうに、添えたい言葉に風鈴という存在が絶妙にマッチした年だったのだ。
それぞれにちがう大きさ、音色、揺れ方、響き、造形美。おくりたい相手を思い浮かべながら風鈴をさがす時間がとてもたのしくて、気付けば自分用を含めて12個ほど風鈴を購入していた。これまで風鈴なんて、買おうと思ったことすらなかったのに。
すこしだけ風鈴貧乏になったけれど、だけど私は風鈴が届いた相手からくる「ありがとう」の連絡がとてもうれしかったし、風鈴をおくることによって、コロナ禍で失った夏の幸せを取り戻すことができた。人に喜んでもらうというのは、手っ取り早く自分を喜ばせる行為なのだ。
先日、風鈴を贈ったひとり(東京在住)が、沖縄に遊びにきた。何年もお世話になっている方だ。その方、なんと私がおくった風鈴を自身が経営する会社の神棚に飾っているらしい。
「なんか縁起がよさそうでね」と笑ってくれて、私の縁起もよくなった気がした。
ちなみに、憧れの作家さんにもファンレターとともに風鈴をおくった。沖縄の美しさ、手仕事の素敵さをアピールしたくておくったのだけれど、とても素敵な返事をいただき、私の方がさらに作家さんの素敵さに気付くことになってしまった。
今年も、夏がきた。
今のところ、風鈴以上におくりたいものをまだ見つけられていないけれど、大好きな人へのおくりものを探す時間は、いつだって特別にたのしい。
ライター
首里石鹸 三好優実
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