ムシっとするのに、なんだか喉が乾く…
強い日差しに当たっていると、身体の水分が飛んでいくような気がする沖縄です。
そんな中、「どこか涼しい景色を見に行きたい!」
ということで、初めて、倉敷ダムに行ってきました。
嘉手納の米軍基地の合間を通って進んでいくと、
開けた視界には、城跡のような異世界が広がり、
一瞬、時代を駆け抜けたような、不思議な気持ちに襲われました。
沖縄に来て、海ではないこんなに多大な水を目にしたのは、初めてでした!
駐車場から、灼熱の太陽を浴びながら、
あまりの暑さに歩みがゆっくりになりましたが、
次第に、誘い出されるように、水に近づいていきました。
沖縄本島中部の人々の、生活を支える倉敷ダムは、
北部やんばるの4つの河川から取水することで、
この豊かな水資源を蓄えているそうです。
沖縄では、長年水不足に悩まされてきましたが、
沖縄本島には、国が管理するダムが9つあり、
水道水の7割ほどをまかなっているそうです。
ぐるりと回っても続く巨大な水景色に、
人影はほとんどなく、風の音が静かに漂っています。
そんな中、溢れ出る植物は、実に力強く、
全身で、『生命の源』である水への感謝を、表しているように感じました!
そして、すっかり気持ちの乾きが癒えた帰り道、
沖縄の県木である琉球松が、空に枝を広げている姿は、
まだ微かに残っている、先ほどの太陽の火照りを、
涼ませてくれるのでした。
ライター
首里石鹸 白鳥恵子