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首里散歩 Vol.45 生命の源  2020年7月12日

ムシっとするのに、なんだか喉が乾く…
強い日差しに当たっていると、身体の水分が飛んでいくような気がする沖縄です。

そんな中、「どこか涼しい景色を見に行きたい!」
ということで、初めて、倉敷ダムに行ってきました。

嘉手納の米軍基地の合間を通って進んでいくと、
開けた視界には、城跡のような異世界が広がり、
一瞬、時代を駆け抜けたような、不思議な気持ちに襲われました。

沖縄に来て、海ではないこんなに多大な水を目にしたのは、初めてでした!
駐車場から、灼熱の太陽を浴びながら、
あまりの暑さに歩みがゆっくりになりましたが、
次第に、誘い出されるように、水に近づいていきました。

沖縄本島中部の人々の、生活を支える倉敷ダムは、
北部やんばるの4つの河川から取水することで、
この豊かな水資源を蓄えているそうです。

沖縄では、長年水不足に悩まされてきましたが、
沖縄本島には、国が管理するダムが9つあり、
水道水の7割ほどをまかなっているそうです。

ぐるりと回っても続く巨大な水景色に、
人影はほとんどなく、風の音が静かに漂っています。

そんな中、溢れ出る植物は、実に力強く、
全身で、『生命の源』である水への感謝を、表しているように感じました!

そして、すっかり気持ちの乾きが癒えた帰り道、
沖縄の県木である琉球松が、空に枝を広げている姿は、
まだ微かに残っている、先ほどの太陽の火照りを、
涼ませてくれるのでした。

ライター
首里石鹸 白鳥恵子