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Vol.14 黄金色の海に輝く想い

黄金色に輝くソレを眺めていると、幼少期祖父と過ごした夏の記憶が蘇る。小学生の夏休みは、祖父と毎年海へ出かけていた。名前のないビーチを探し当てることが得意な叔父を先頭に、毎年違う場所の海でバーベキューをすることが夏休みの一大イベントだった。

釣りが好きな祖父は海に着くなり、投げ釣りを始めた。たまに釣れた小さな魚を自慢げに見せ、一緒に海へ還す。物静かな祖父と過ごす時間は、言葉にしなくても心がかよっているようで、幼いながらに心地よかった。
陽が沈み始めたころ、遠くの方から私たちを呼ぶ母の声が聞こえてくる。
祖父が「よし、これで最後」と釣り竿を私に手渡す。祖父に支えてもらいながら竿を大きく振り、空高く跳んだ浮きが黄金色(くがにいろ)に染まった水面へと落ちていく姿をいつまでも眺めていた。

草木をかき分けて車へと戻る道中、コロコロと足元にころがる木の実に気づく。
先に行く祖父が踏んでしまったのか、割れた殻の隙間から、クリーム色のつるんとした木の実がのぞいている。
その実を何気なく眺めながら、“あぁ、今年の海もおわっちゃったんだな…。”と思っていると、ふいに背中に温もりを感じた。それは祖父の大きく温かな手だった。
じんわりとひろがる温もりが離れがたく、足が止まったままの私に、「来年も、また皆んなで来ようね。」と祖父が優しく話しかける。
「…うん。約束げんまんね!」と小指を天にかざしながら二人並んで歩みはじめた。

首里石鹸 伊波みか

タマヌオイルとは

テリハボクの種子から抽出されるタマヌオイルは、ハワイを含む太平洋の島々では古くから伝統薬として知られています。切り傷、擦り傷、やけど、虫刺され、刺し傷、にきび、湿疹、おむつかぶれなど幅広く使われており、その薬効に関する研究は1930年代から行われています。また、肌によく浸透するため、乾燥肌ケアにも用いられます。2000年頃からは欧米諸国の化粧品市場にも浸透するようになり、現在では他の植物油と混ぜて製品化されたり、石鹸の原料として使用されています。

タマヌオイルの栄養価

ビタミンEなどによる抗酸化作用、カロフィロリードによる抗炎症作用などが報告されています。特にビタミンEについては、一般的なトコフェロールよりも抗酸化作用が50倍程高く、スーパービタミンEとも呼ばれるトコトリエノールが豊富に含まれています。また肌の保湿に最適な脂肪酸(オレイン酸、リノール酸、パルチミン酸など)がバランスよく含まれているため角質層にすっと浸透してしっかり潤いながら、なめらかな肌に整えます。