美しいコバルトブルーの海に囲まれた八重山石垣島。世界有数のサンゴ礁と色鮮やかな魚たちが海でにぎわい、あたたかい太陽の光と澄んだ風が木々の間を通り抜ける。生命の輝きを肌で感じ、豊かな自然と美しい景色を守っていきたいという気持ちにさせてくれます。そんなこの島で首里石鹸の「しゅりのタネ」に配合されている「八重山クロレラ」は育てられています。
沖縄県の最高峰、於茂登岳から浸透した良質な水を確保できる場所をに建てられた工場で、高品質なクロレラを人・モノ・環境が持続可能な方法で生産しています。
工場を建てるため石垣島に事務所を建設したのは沖縄が本土復帰した3年目のこと(1975年)。左ハンドルから右ハンドルへの変更があったり、ドルから円に変わったり等、様々な時代背景がありながらもクロレラを日本の文化にしようとたくさんの人の手を借り、白保の土地に工場を設立しました。
アメリカのNASAが宇宙食に起用したことからクロレラブームに火が付きましたが、次第に熱が冷め、仲間の数が半分に減るなど厳しい時期も経験しました。そんな中、当時培養が難しかったクロレラを安定して収穫するため、工程を完璧なものにしようと技術改革に取り組みました。(1990年)
石垣島の各地の水を採取し、自生しているクロレラの中から厳選したクロレラ株を自社の培養方法や水に慣らしていき、研究を重ねた末、安定して培養できるクロレラ株が出来上がりました。
石垣島の恵まれた気候と豊富な太陽光、また良質な水の元、屋外オープン培養方式で光合成培養される八重山クロレラは、非常に栄養価が高く、高品質なクロレラに成長します。
さらに一度収穫を終えた培養プールには水を継ぎ足すことはせず、きれいに洗浄・殺菌を行いまた新しい種から培養をしています。
大きなプールで太陽の光を全身に浴びてイキイキと培養させた後は、洗浄・濃縮を繰り返しながら雑菌を取りのぞき、良質なクロレラだけを収穫していますので、安全性が高く、味と香りが優れた製品になっています。
また、衛生的で安心安全な製品を作るには、仲間との信頼関係を築き上げることが大切だと思い、コミュニケーションを大事にしています。みんなが理解して、納得して自身や機械、工場全体の衛生管理を行い、全員で品質の良いものを作ろうと志しています。
自分たちで作り上げた株で、自分たちでつくり上げた培養方法で製品を作っています。安全で安心ないい製品ですので是非、食していただいて、皆さんの健康と幸福につなげてもらいたいと思っています。
八重山殖産㈱ 工場長
浅井 康史氏