ファーマーズマーケットに行く醍醐味は何かと聞かれると、鮮度の良い野菜や、地元農家の方がつくった野菜を購入出来ることだと思うが、わたしにはもう1つ楽しみがあります。
それは、普通のスーパーでは中々扱わない野菜や、果物に出会えること。
傷みやすかったり、そもそも生産量が少なかったりするそれらのモノは、地元民だけで食べられている事が多く、時期を過ぎればあっという間にどこに行っても見つけられなくなってしまいます。
なので、そんな見慣れない野菜や果物に出会った時は、“今が食べ時!”と、思い切って購入してみるのもおすすめなんです。
そんな、スーパーでは出てこないけれど、ファーマーズマーケットで見つけたら購入してみてほしい果物が、『アセローラ』。
小ぶりなさくらんぼ程の大きさに、赤く艶っとした果肉のアセローラは、実は生果のままでは傷みが早く、一般に流通することはほとんどありません。
沖縄では5月~11月頃までの、時期と言われる頃に出てくるのですが、それでも毎回あるとは限らないので、見つけられた時には、購入するようにしています。
口の中でプチっと噛めば、自然な甘みと爽やかな酸味が広がり、気づけば、もう一つ、もう一つと、食べてしまっています。
沖縄太陽をたっぷり浴びて育ったアセローラ。
身体にいいだけでなく、美容にもいいアセローラは、沖縄の自然からの恵みがたっぷり詰まっています。
そんなアセローラを一口食べれば、風にさわさわと揺れるアセローラ畑と、丹精込めて育てる農家さんの笑顔まで浮かんでくる気がします。
首里石鹸 中里ゆきこ
≪ひとくち解説≫
熱帯地域で育つアセローラは、高温と強い日差しが降り注ぐ過酷な環境から身を守るため、ビタミンCやポリフェノールなどの抗酸化物質を多く含んでいます。
ビタミンCはレモンの34倍、ポリフェノールは葡萄やブルーベリーと同等程度と、どちらも高いレベルで含まれており、シミやしわ等の皮膚の老化を引き起こす活性酸素を抑える働きもあるんです。
また、成人の1日に必要なビタミンC接種量を、アセローラ3個で補えることから「ビタミンCの王様」と呼ばれています。 私たちはビタミンCを体内で合成することができないため、日々の食事でこまめに摂取することが、健やかな身体、ひいては肌を作るうえで必要不可欠だと言えます。