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沖縄の空気、自然の力を感じるデザイン

「マッキーのデザインには、人を幸せにする力があると思います。彼女はサーフィンを通して自然と向き合い、心と体をリセットするそうです。自然をこよなく愛する彼女の姿勢はデザインにも現れていて、それは首里石鹸には欠かせない要素です」。

そう店主が評するのは首里石鹸のデザインを担当するグラフィックデザイナーの牧瀬あゆりさん。パッケージデザインをはじめ、POPや販促チラシまで、ビジュアル化される「モノ」は、ほぼ、彼女の手から生まれます。最近では新店舗ディスプレイにも協力頂いている、まさに首里石鹸のビジュアル担当です。

出身は愛知県。名古屋造形芸術大学を経て、内装デザインの会社に勤めたあと、グラフィックデザイナーに転身。パッケージデザインなどを手がけるうち「思いを込めて作られた商品を魅力的に見せたり、伝えたりすることができる素敵な仕事だな」とやりがいを感じるように。そして2011年の東日本大震災をきっかけに、「後悔のないよう好きな場所で暮らそう!」と沖縄へ移住し、首里石鹸には2016年の立ち上げ時からデザイナーとして参加してくれています。

明るく気立ての良いスポーツウーマンの彼女から生まれるデザインの中で特徴的なものひとつに「線画」があります。店主が作るラフのイラスト(幼稚園生級のラフ絵(笑))が、牧瀬さんの手に掛かると、まるで魔法に掛かったように「情景」と「物語」と「息吹」が宿るのです。

「新しいデザインをする時は、商品に対する想いを店主からヒアリング。同時にお客様を浮かべながら想像を膨らませます。大事にしているのは『伝えたい思いと、受け取る思いの間をデザインで繋げること』。だから、たくさんアイデアを出してもなかなか納得がいかないときもあるんです」と牧瀬さん。

もう一つ大事にしていることは「“沖縄”を感じられること。パッケージを見て沖縄を思い出し、リラックスした自然の空気が伝わってほしい。『香りひろがる。記憶よみがえる。』というブランドコンセプトをデザインする上でも大切にしています。」

ところで、牧瀬さんの思う首里石鹸のイメージはどんなものですか?

「沖縄の自然のパワーがぎゅっと詰まったもの。力強くて、でも優しい。どこか懐かしい。飾っているようで、飾らない。上質でありながら温もりを感じる。そして毎日の生活に寄り添うもの。」

これからは、人に優しいことはもちろん、自然環境や社会にも優しいブランドになれるよう、環境に配慮したパッケージ等も生み出していきたいとのこと。

「お客様がほっと心がなごむ、豊かな気持ちになれるようなデザイン制作をしていきたい。」