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首里散歩 Vol.95 スクブン(役割) 2021年7月6日

沖縄は、今までで4番目に長かったという梅雨がようやく明けて、夏本番がやってきました!

空気が暑すぎて、少し歩いただけでも、吸い込んだ息が薄れるような、
一瞬時が止まったような気がするあの瞬間。

夕飯時になっても昼間のように明るくて、まだまだ楽しいことが続くような気がして長居してしまう時間も、名残惜しい夕陽も、

梅雨が明けたらいつものことなのに、いまだに、沖縄にいることに新鮮に喜んでいる自分に気がつきます。
もっと自然にたくさん触れたり、人と交流したりして、沖縄を思う存分楽しみたいのに
緊急事態宣言はさらに延長となり、長い我慢の時間が続いていきます。

先日、こちらの病院で知り合ったお仲間で、SNSのやりとりをしました。
私以外は全員沖縄生まれ沖縄育ちの皆さんですが、
ある方の数十年来の親友が、私の行きつけの工房の店主だったり、
また、別の方の義理のお父さまで紅型の作家さんがいて、メンバーの中に、その作家さんの作品を集めていて、昔からのお知り合いだった方がいたり、
気に入ったカフェに何度も通ったら、ある方の古いお友達でお店で偶然会ったりと、
まだまだ色々続いていく繋がりが発覚する度に、ただならぬご縁の強さを感じています。

その中の編集者にお勤めの方が、最近「スクブン」という言葉を知って、自分のスクブンは
何か?を追い求めているというお話をしてくれました。
スクブンとは、人が生まれながらにして持っている役割や使命のことだそうで、
また素晴らしい概念をこのタイミングに教えてくださったことに、心が震えました。

今の自分の役割は想像できても、生まれながらにして持っている使命というと、
小さな頃から大切にしてきたことなどが色々浮かんで、
背筋を正されながらも、前向きに、できることやすべきことを思い浮かべられる気がしました。

大好きな沖縄を思いながら、私もスクブンを追い求めて、過ごしていきたいと思います。

ライター
首里石鹸 白鳥恵子