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首里散歩 Vol.99 体内時計を整える 2021年8月23日

相変わらず台風や低気圧が近づいては、風が強い日も多い沖縄です!
空に浮かぶ雲も、まるで大きなキャンバスのように感じて、様々な気流が入り乱れているのが伝わってきます。

なんだか、色々な閃きのスイッチを見つけては、自分の世界を耕している心の内面のようで、身近なような、愛おしいような、ちょっと切ないような。

以前にも増して、意識的に外を感じる時間を作っている日々ですが、ある時、気持ち良く晴れていて、ちょっと家の中の空気を通そうと玄関のドアを開けると、 大きなオオゴマダラが羽を震わせていました!
羽を閉じると、青みがかかって見えた白が、羽を開くと、暖かい印象の白に変わり、
強い風に揺られても飛んで行かず、羽の色が変化する様子に、しばし見惚れてしまいました。

そして、昔、ファッションのお仕事をしていた時に好んで着ていた、ジオメトリック柄のツーピースが思い浮かび、またあの頃のような柄物の洋服を、沖縄の自然の中で着てみたい気持ちに駆られました。

人の波の落ち着いた、夕刻の散歩に出かけると、トイカメラで撮ったような懐かしい色合いの日差しの景色に出会います。
ところどころ、燃え上がるような真っ赤な葉をつけて、徐々に心地よく温度を下げてくるその夕方の風景は、 少しアンバランスになっていた体内時計を、力強く戻してくれているような気がしています。

次第に辺りが暗くなってきて、吸い込まれるように早い、日の入りまでの数分を、
海につながる光の先に、進んでいくような気持ちで、見守りました。

ライター
首里石鹸 白鳥恵子