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晴れ時々、首里 Vol.6 わたしのパワースポット『ハッピーモア市場』 2021年8月23日

「働いているスタッフは、ほとんどが常連のお客様だったんです。」
そう話すのは、有限会社 ハッピーモア市場 代表 多和田敬子さん。

有限会社 ハッピーモア市場 代表 多和田敬子さん(右)

宜野湾市大山にある『ハッピーモア市場 tropical店』。
ここへ来ると、元気になれる。私の大好きな場所。
旬のお野菜やくだもの、その他にも珍しい食材、調味料が豊富に並んでいる。

tropical店は2号店。1号店は宜野湾市志真志の住宅街にお店を構える。
1号店のビニールハウス型のユーモアな店構えは、ワクワクを倍増させる。

ハッピーモア市場1号店

「当時、中部地区では野菜直売店は盛んではなかった。だから、直売店を開いたら、近所の人が喜ぶのではないかと思ったんです。」
そんな敬子さんの思いから、2008年『ハッピーモア市場(1号店)』がオープン。

「手軽に新鮮な野菜を摂取してほしいという思いからスムージーを作り始めました。
それからは、幅広い層のお客様が来店するようになって、1ヵ月で6,000杯も出る人気商品なんですよ。」

自家製スムージー

外のベンチや店内から出てくる多くのお客様の手元にはスムージーが!
かく言う私も、このスムージー飲みたさに来店することも。

旬の野菜やくだものを使用した自家製スムージー。
一口飲んだだけで『1ヵ月で6,000杯』という驚くほどの人気も頷ける。

2店舗となった現在、取引先登録は委託販売、加工品業者、農家さん合わせて約1,000件。
こうして敬子さんから、お仕事の話を聞くと、 驚きでいっぱいです。

県産品だけではなく、県外の農家さんから直送で届く商品も置いている。
8月は、北海道十勝農家さんの「とうもろこし」が旬。鮮やかな黄色い粒の身がぎっしり。
お祭りに行けば、焼きとうもろこしを買い、スーパーで見つけると必ず買ってしまうほど 、 とうもろこしが好きな私は、思わず足が止まり、今夜のおかずにしよう!と決めました。

「いろんな産地の方たちと出会って、もっとお客様にいろんな商品を提供したい。 そのためには人との繋がりが大事なんです。」
敬子さんの穏やかで、自然と緊張がほぐれる親しみやすさが、県内のみならず、全国の農家さんとの繋がりになっているのだと感じます。

そして『人との繋がりが大事』という敬子さん。
「生産者の顔がわかることでお客様に安心してお買い物していただきたい。」という思いから、
店内には栽培方法や農家さんの顔がわかるPOPが目立つ。
POPはすべてスタッフの手作りで、それぞれ個性があり、味のあるPOPは見ていて楽しい。

そうやって 店内を周っていて楽しいのはもちろんだが、スタッフの笑顔、店内に響く明るいマイクパフォーマンス、お客様とのコミュニケーションを見ていると、お店全体が『元気』で溢れかえっているような、
そんな場所に居る自分も自然と元気を貰える気がします。

敬子さん自慢のここで働くスタッフは、常連のお客様だった人がほとんど。
「元気に働いているみんなと自分も一緒に働きたい。と志願して入ってきてくれるんです。」

スタッフもお客様も、この場所が好き。
元気をもらえるパワースポットのような場所。

「野菜、くだものといえば、ハッピーモア市場が一番!というお店にしたい。」
これからは県内だけに留まらず、全国に野菜やくだものをここから届けたいという敬子さんの思い描く、『ハッピーモア市場』の今後の活躍が、鮮明に目に浮かぶ。

「健康あっての暮らし。そこを支えるのがわたしたちの重要な役目なんです。」
野菜とくだもの、働くスタッフの明るさで、カラダとこころの健康を支える『ハッピーモア市場』。

アットホームで活気溢れるこの場所に、ぜひ訪れてみてほしい。

≪ハッピーモア市場の歴史≫
1994年ハッピーモア会社設立。
当時は不動産、賃貸物件を扱う会社だったが、所有していたビニールハウスを改装し、2008年、野菜直売店『ハッピーモア市場(1号店)』を立ち上げ。
立ち上げから5年ほどは厳しい状況が続いたが、お客様のニーズに合わせた商品展開、オリジナル商品の開発にも力を入れ、現在でも大人気の自家製スムージーが誕生。
現在2店舗となり、多くの人がここへ食材を買い求めに来る、沖縄の台所的な存在に。

【ハッピーモア市場 tropical店】
沖縄県宜野湾市大山7-1350-81宜野湾ゆいマルシェ内
電話番号098-988-9785
営業時間10:00-18:00

ライター
玉城悠以奈