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晴れ時々、首里 Vol.16 “新しい”と“沖縄らしい”を味わえる「小さなキッチン ルポ」

「帰るころにはふっと肩の力が抜け、笑顔になれるような、そんなお店にしたいんだよね。」
温かい笑顔でそう話してくれたのは、南城市のカフェ、「小さなキッチン ルポ」の店主、前門 美香(まえかど みか)さん。

「Repos(ルポ)」はフランス語で「癒やし」を意味している。
店内のどの席からも、青い空と輝く海を眺める事ができ、ゆったりとした雰囲気が漂う店内では、オリジナルのポーポー料理をはじめ、本格的なランチや、デザート、ノンアルコールワインまで味わうことができる。なにより、美香さんの笑顔と人柄が、初めて来たとは思えない居心地の良さを生んでおり、常連さんの中には、「美香さんとお喋りしたくて。」と仰る方もいる、まさに名前の通り、「癒やされるお店」だなと感じた。

来店前から、「これは絶対に頼みたい!」と決めていた、大好きなフルーツ「白桃」を使ったポーポーサンドを注文。ふと、「なんでポーポーなんだろう?」と素朴な疑問が生れる。
料理を作りながらも、「気軽に話しかけていいからさ~!」と言っていただけた美香さんに甘え、「どうしてポーポーなんですか?」とお聞きすると、「いくつかキッカケはあるんだけど…」と話していただけた。

ある日、妹さんとタコライスを食べていると、お米が足りなくなり、しょうがなく、昔からお家でよく作っていたポーポーに余った具を入れて食べてみた。
すると、黒糖の優しい甘さと、サルサソースのピリッと感が思いのほか合い、「これは美味しい!」と衝撃をうけた。さらに、直後に観ていたニュースで、コロナの影響と消費者の減少により、「県産黒糖が余っている」という事や、「老若男女、甘じょっぱい味が好きな人が多い。」という特集テレビを見て、県の特産物である黒糖を使って自分が出来る事は、「これかもしれない!」と思い、自宅で色々と作り始めたという。

始めは、市販のポーポーミックスを使用して作り始めたが、思うように膨らまず、中にいれる具を巻こうとしても生地が薄いため、すぐ破れてしまった。そのため、独自で生地の開発をはじめたが、中々上手くいかず、有名な楚辺のポーポーに話し(※配合は企業秘密)を聞きに行ったりもしながら、ついに、ルポオリジナルの生地で作った「ルポーポーサンド」が完成したという。※生地は特許も取得しております。

「白桃ポーポーサンド」をひと口頬張ると、黒糖の優しい甘さを感じるもちもちの生地が、甘さ控えめの生クリームとフレッシュで瑞々しい果物をつつみ、なんとも言えない美味しさを生み出している。たまらず笑みが浮かぶ私の顔を見て、「美味しい?ポーポーに合うよね?」と嬉しそうに笑いかける美香さんに、「すごく美味しいです!」と返すと、少し照れながら笑い返された。

帰り道。
あまりの美味しさに、テイクアウトした「ルポーポーサンド」を、信号待ちのたびに見ては、食べた時の家族の反応を想像し、「幸せのおすそ分け」だと笑みがこぼれる。

ぜひこの記事を読んでくれた皆さんにも、“新しい”を味わえるポーポーサンドと、“沖縄らしい”人情味にあふれる美香さんとのゆんたく(おしゃべり)を楽しみに、「小さなキッチン ルポ」に足を運んでみてほしい。

首里石鹸 中里有紀子

【小さなキッチンルポ】
DATA:〒901-0605 沖縄県南城市玉城中山157番地
営業時間:10:00~18:00
定休日:火曜日
※土日は込み合いますので、ご来店前にお席のご予約をお勧めいたします。
TEL:080-8392-5809

≪ 編集後記≫
「老後は海が見えるゆったりとした土地で、一人ひとりのお客様を大事にしながらお店をやりたい。」という美香さんと妹さんの理想にピッタリあった素敵な景色と、明るく楽しい美香さんの笑顔、そして一番のお目当ての「ルポーポーサンド」を求め、先日家族とドライブがてら再来店させて頂きました。一本でボリュームのあるルポーポーサンド。前回は食べられなかった「タコスポーポー」と、「ヤンニョムポーポー」を家族で食べながら、笑顔でゆんたくする時間に癒やされ、明日からまた頑張る元気も頂きました。