最近、心の中でよくつぶやく、「夜が好き」。

休みの日に出掛けて、楽しい時間を過ごし、外を見て陽が傾いていると、「やだー！もう1日が終わってしまう！」と嘆くのに、夜の空はなんか好きだし、今の寒い時期は一段と好き。ただ単に綺麗、ということでもなく、雲がかかっていても、星が見えなくても関係なく。なんでだろう、空気が澄んでいて心地いいからなのだろうか…。

家から出た時、出先から帰ってきて車から降りた時、必ず空を見上げて歩く。

仕事終わりには「はあ〜、今日も一日頑張った！」と、達成感を与えてくれるような空気を漂わせている夜。
なんでもない日には、少しだけ昔のことを思い出して、そのときの感情に浸るそんな夜。

小さい頃は、“ 暗い ”という理由だけで、怖がりなわたしは夜が嫌いだった。
だから、眠る時はもちろん電気はつけっぱなし。
今思えば、あんなに明るい蛍光灯の下で、よく眠れたなぁ…。

さすがに大人になった今では、電気を消して暗い部屋で眠ることは全然平気。

昼間、電気のついていない部屋とは違う、本当の真っ暗が、” 夜 ”を実感でき、それが心地よくて、リラックスしながら眠りにつくことができる。

結局、はっきりとした理由のわからない、「夜が好き」ということ。

ただ、昔は嫌いだったことが、今では好きになっていて、きっとこの間にいろんな経験をしてきたことで、ものの見方、考え方、感じ方が変わったんだと、そう思う。

変わっていく自分を見つけては驚いたり、喜んだりしながら、今日も夜に癒される。

首里石鹸
ライター　玉城悠以奈