僕は1日1つだけでも、道に落ちているゴミを拾うようにしている。
これは沖縄で「水中ゴミ拾いダイビング」をしている友達、東真七水さんがインスタグラムのストーリーで毎日UPしている #1日1ゴミ という活動に共感したことがきっかけだ。
そんな彼女が水中ゴミの展示会を行うとのことなので、伺ってみることにした。
海の中にあるゴミにはレトロなものや可愛いものも有り、中には僕の全く知らないものもある。
そんなゴミたちがディスプレイされているのを見て、僕は新しい発見にワクワクする。
例えば1983年に発売された、オリオン創立25年記念缶デザインがある事自体、僕は知らなかった。
ゴミを通じて歴史や文化を知ること、正直楽しい。
大人がワクワクしている横で、写真の中からゴミを探し出すゲームに参加している子どもたちの笑顔を眺める。
ゲームとしてゴミを探すことで、楽しみながら海のゴミ問題に興味を持ってもらうように仕掛けている。
「#1日1ゴミ」をはじめた当初、僕は「捨てる人たちはなぜポイ捨てするのか」というような怒りのような感情が生まれていた。
しかしながら、この感情を持ちながら「#1日1ゴミ」を続けるのは正直しんどい。1日1回怒ることで、自分自身にそのストレスを溜め込んでしまうからだ。
結果、僕はこの活動を一時期休止してしまった。
休止してしばらくして、僕は彼女のストーリーを見た。その時に、いつも同じ文が書かれている事に気づいた。
「いつまでもきれいな海で潜れますように」
彼女が「#1日1ゴミ」を続ける根底には、ゴミを捨てる人たちへの怒りではなく、きれいな海で潜って楽しめることがあった。
彼女の考え方を体現したイベントに参加したことで、また新しい発見ができた。そして、とても素敵な体験ができたと私は思っている。
僕は「#1日1ゴミ」をストーリーに投稿する時に、「より多くのフォロワーさんが同じことをしてくれたら、ゴミが結構なくなるのではないか」ということを考えている。
「今日、4万人が1つゴミを拾ったら、4万個のゴミが今日なくなります。」
「#1日1ゴミ」を真似してくれる方が増えるように、この活動を楽しみながら続けていこうと思う。
首里石鹸ライター
須藤 大治郎