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首里散歩 Vol.240 フワッと。

“ 1年間 ”の過ぎていく速度が早くなっているような気がする。

「年齢を重ねていくと、どんどん1年なんてあっという間に感じるのよ!」と、よく耳にするが本当なんだなぁ。

テレビで有名人が言っていたり、親が言っていたり、とにかくよく聞く言葉。

何度も言ってしまうけど、とにかく去年の1年間も早かった。

感覚で言うと、歩いているうちに過ぎていったというよりも、ずーっと走り続けていたような感じ。

特に仕事では、新しいことばかりで不安もたくさんあった。でも終わってみれば「楽しかった!」で、1日1日が経っていて。走り続けていたような1年間と言っても、苦しいことはなにもなく、振り返れば、楽しいと感じた日々ばかり。

仕事納めをした年末、身体がとても疲れていて、ぐっすりと眠りに就く。

翌日の新年を迎えた朝、寝室の枕元のすぐ上にある窓を、いつも通りガラガラと開ける。

その瞬間に、フワッ…と入ってきた風が、とてつもなく心地よくて、気持ちよくて、なんだか感動してしまった。

海が見える場所でもなければ、山や森のような大自然に囲まれた場所でもない、住宅街にあるアパート。

普段とはなにも変わらない自分の部屋に入ってきた、澄んだ空気。

心地いい風をしばらく頬に当てながら、そこでまた「明けたなぁ。」としみじみ。

この瞬間を迎えるには、またここからの1年間、頑張らなきゃな。と、気合いの入った1日。

ライター
玉城 悠以奈