私にとって沖縄のお祭りは、エイサーもハーリーも、
どれも活気が溢れた、「見る」お祭りだった。
でも、誰でも「参加する」側になれるお祭りがある。
それが、那覇大綱引き。

初めて参加した時に一番驚いたのは……
「え、58号線、封鎖してるんだけど!?」
でした(笑)。
沖縄のメイン道路の国道58号線の中央分離帯まで外して、
道路いっぱいに大きな綱を渡して行われる那覇大綱引き。

「こんなこと、できるんだ!?」と
驚きながら眺めていると、気がつけばたくさんの人が綱を握っている。
地元の人たちだけじゃなくて、観光客もたくさん。
中には、外国人の方には英語で掛け声をかけている地元の人も。
初参加でも、いつの間にかその場の一員になっているような、不思議な一体感。
そして、みんなで息を合わせて綱を引くと・・・
直径約1.56メートルもある太い綱が
ずる、ずる、ずる・・・
と、少しずつ、本当に動くのだ。
ひっぱったり、引っ張られて引きずられたり(笑)

一人では絶対にびくともしないものが、みんなで力を合わせると動く。
その感覚がなんともとても気持ちいい。
そして、綱引きが終わったあとは、参加者で綱の一部を持ち帰ることができる。
(魔除けや縁起物として、お守りにするのだそう。)
太い綱を、持ち帰れるサイズにしなければならないけれど、綱を切ってくれる人がいたり、「これ、持っていっていいよ」と譲ってくれる人がいたりする。
さっきまで一緒に綱を引いていた人たちが、終わったあとも自然に声を掛け合っている。
私たちも小さく切ってもらった綱を、大切に持ち帰って神棚へ。

那覇大綱引きは、そんな沖縄の人と人とのつながりを、
身体いっぱいで感じられるお祭りなのかもしれない。
今年も、みんなで一緒に引きたいな。
ライター
かなえーる